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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

ひと/本

理念と正義(「小説フランス革命」佐藤賢一)

文庫で追っていて、全18巻を読み終えた。 小説フランス革命 第一部セット (小説フランス革命) (集英社文庫)作者: 佐藤 賢一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/06/01メディア: 文庫 小説フランス革命 第ニ部セット(小説フランス革命) (集英社文庫)作者: 佐…

いま、この時にも(「知ろうとすること。」早野龍五・糸井重里)

書評、と云うよりは、自分語りだけど。 知ろうとすること。 (新潮文庫)作者: 早野 龍五出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/09/27メディア: 文庫

呪いを解く(「いちから聞きたい放射線のほんとう」菊池誠・小峰公子・おかざき真里)

たいていのファンタスィ、そしておそらくたいていのRPGにおいては、「知る」ことをエンジンにして冒険が駆動されていく。 いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話 (単行本) 作者: 菊池 誠 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2014/03/1…

外部と内部、そして共有(「雲の王」川端裕人)

熱心な読者、とは云えないと思うけど、ぼく個人にとっては川端裕人は古川日出男とおなじくらいに重要な作家。ここで書いた彼の著作物についての書評めいたものはこちらで読めるけれど、書評を書かなかったものを含めるとだいたいこの3倍くらいは読んでいるか…

タイミングとパッケージ(光文社新書「もうダマされないための『科学』講義」)

ご恵贈感謝。 もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書) 作者: 菊池 誠、松永 和紀、伊勢田 哲治、平川 秀幸 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2011/09/16 メディア: 新書

進行中の事例(「呪われたナターシャ―現代ロシアにおける呪術の民族誌」藤原 潤子)

読みやすく、具体的で、興味深く、あえて云ってしまえば「面白く」読める。 呪われたナターシャ―現代ロシアにおける呪術の民族誌 作者: 藤原 潤子 出版社/メーカー: 人文書院 発売日: 2010/06 メディア: 単行本 この「面白く」読めてしまうと云うあたりに、…

観客席はない(「科学は誰のものか」平川秀行)

やっぱり読まなきゃいけないのかな、みたいに感じたので読んだ。 科学は誰のものか―社会の側から問い直す (生活人新書 328) 作者: 平川 秀幸 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2010/09/08 メディア: 新書 読んだけど、書評的なものを書くのは難し…

技巧と接続(「ブラックペアン1988」海堂尊)

推理小説は読まない、などと云いつつ、桜宮サーガを読むのは4作目。 ブラックペアン1988(上) (講談社文庫) 作者: 海堂 尊 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/12/15 メディア: 文庫 ブラックペアン1988(下) (講談社文庫) へんな話、海堂尊の小説は読み始…

ゆるがせにすべきではないこと(「科学との正しい付き合い方」内田麻理香)

へんな話だけど、この本を読まなきゃ、とはそれほど思っていなかった。 科学との正しい付き合い方 (DIS+COVERサイエンス) 作者: 内田 麻理香 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2010/04/15 メディア: 新書 でも、ネット上でいくつ…

調和の当事者(「予定不調和」長神風二)

ディスカヴァー・トゥエンティワンの新シリーズ「DIS+COVERサイエンス」の本をたてつづけに2冊読んだ。これはそのうちの1冊。 予定不調和 (DIS+COVERサイエンス) 作者: 長神 風二 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2010/04/15 メ…

物語の外にあるもの(「エピデミック」川端裕人)

いくつかの意味で余裕がない。読まなければいけない本もあるのだけれどさっぱり進まない。でも、読みはじめてしまったらもう止まらない種類の本もある。 エピデミック (角川文庫) 作者: 川端 裕人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発…

「あいだ」に住む (「科学と神秘のあいだ」菊池誠)

Webちくまで連載されたエッセイ「科学者にも怖いものはある」の書籍版。ただし大幅な加筆によって、内容はだいぶ異なったものになっている(ので、Webちくまで連載を読んでいたかたにも再読をおすすめ)。 科学と神秘のあいだ(双書Zero) 作者: 菊池 誠 出版…

世界の見えかたと、視界の限界 (「虐殺器官」伊藤計劃)

文庫に落ちていたので、やっと読んだ。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/02/10 メディア: 文庫

日差しとまなざし (「ぼくのキャノン」池上 永一)

池永永一が読みたくなって、読んだ。 ぼくのキャノン (文春文庫) 作者: 池上 永一 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/12 メディア: 文庫 いやべつにファンじゃなくて、読んだことがあるのはバガージマヌパナス―わが島のはなしだけだったんだけどね。

望むもの、望めること (「獣の奏者」上橋 菜穂子)

正月休みに本を何冊か読んだのだけれど、そのなかにこれも。 獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫) 作者: 上橋 菜穂子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/08/12 メディア: 文庫 獣の奏者〈2〉王獣編 (講談社文庫) それで、上橋菜穂子の小説にぼくが惹かれる…

神話、ではなく (「はじまりの歌をさがす旅」川端 裕人)

この作者で、このタイトルなので、文庫に落ち次第迷わず読む。 はじまりの歌をさがす旅 (角川文庫) 作者: 川端 裕人 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2009/07/25 メディア: 文庫

置かれる場所 (「おかしな科学」菊池 誠、渋谷研究所X)

購入後もう1週間が経過してるのだけど。 おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話 作者: 菊池 誠 出版社/メーカー: 楽工社 発売日: 2009/07 メディア: 単行本 2度読み返したらちょっとレビューが遅くなってしまった。

現場の知性 (「東京大学のアルバート・アイラー キーワード編」菊地 成孔)

課題図書後半読了(課題図書じゃないって)。 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 (文春文庫) 作者: 菊地 成孔 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/03/10 メディア: 文庫 正確には再々読中、だったり。

内側からの視点 (「東京大学のアルバート・アイラー 歴史編」菊地 成孔)

連休課題図書、と云うわけではないんだけど。 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫) 作者: 菊地 成孔 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/03/10 メディア: 文庫 読みはじめたらとまらなくなった。

知ること、のロマン (「謎解き 超常現象」ASIOS)

素直に、面白かった。 謎解き 超常現象 作者: ASIOS 出版社/メーカー: 彩図社 発売日: 2009/04/14 メディア: 単行本(ソフトカバー) いやこの「面白かった」と云う感想が、編者のASIOSのみなさんにとって心外なものでなければいいのだけど。

軽妙さと本質 (「重力ピエロ」伊坂 幸太郎)

うちの近所で撮影されたりしていた映画が仙台では先行上映される。 重力ピエロ (新潮文庫) 作者: 伊坂 幸太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/06 メディア: 文庫 予習、と云うわけではないけれど、たぶん観に行くと思うので、まずは原作を読んでみた。

視点のまとうもの (「戦場の画家」レベルテ)

忙しくて本が読めない。平日は必死になって読書時間を取っても1日8分とかになってしまう。 戦場の画家 (集英社文庫) 作者: アルトゥーロ ペレス・レベルテ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2009/02 メディア: 文庫 そんなわけでこの本も読了まで2週間以上か…

フィクションの力 (「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊)

先週報道された鳥取大学医学部付属病院救急科の専門医全員退職のニュースに触れて、この小説を連想したひとはそれなりの人数いるんだろうな、とか思う。 ジェネラル・ルージュの凱旋(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫) 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: 宝島社 発…

まったきものと、断片と (「ニコチアナ」川端 裕人)

そして、それらをつなぐもの。 ニコチアナ (角川文庫) 作者: 川端 裕人 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2008/08/25 メディア: 文庫

眼前に「ある」こと (「ボディ・アンド・ソウル」古川 日出男)

知らなかったし、あんまり考えたこともなかったけど、なんか得心した。 ボディ・アンド・ソウル (河出文庫) 作者: 古川 日出男 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/10/03 メディア: 文庫 古川日出男は、演劇のひとだったんだ。

聴こえない場所から (「大衆音楽史」森 正人)

どうもこちらのエントリに書いたようなことを考えるでもなく考えていて、でもってなんか示唆があるかな、とか思って読んだ。 大衆音楽史―ジャズ、ロックからヒップ・ホップまで (中公新書 1962) 作者: 森 正人 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2008/0…

ひとつの世界に、住まう (「虚空の旅人」上橋 菜穂子)

こちらでレビューしたシリーズの、4作目を読んだ。 虚空の旅人 (新潮文庫 う 18-5) 作者: 上橋 菜穂子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/07/29 メディア: 文庫

見守るもの (「パーム」獣木 野生)

考えてみるともう、シリーズ開始から25年が経過している。そして、最終話のひとつまえとなるエピソードが開幕している。 蜘蛛の紋様 1 (1) (WINGS COMICS パーム 30) 作者: 獣木 野生 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 2007/08 メディア: コミック 蜘蛛の紋…

見る場所 (「西の魔女が死んだ」梨木 香歩)

もう読んだのはゆうに10年以上前になるのだなぁ。梨木香歩を読んだ最初だったかもしれないけど、ひょっとすると「裏庭」のほうが先だったかも。 西の魔女が死んだ (新潮文庫) 作者: 梨木 香歩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2001/07 メディア: 文庫 なん…

機械になる (「スカイ・クロラ 」森 博嗣)

一週間で4冊読んだ。 スカイ・クロラ (中公文庫) 作者: 森 博嗣 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2004/10 メディア: 文庫 ナ・バ・テア ダウン・ツ・ヘヴン フラッタ・リンツ・ライフ まぁ諸事情があって、通常よりも読書に回せる時間が多かった、と…

弱くあることのできない、弱さ (「ステーシーズ―少女再殺全談」大槻 ケンヂ)

久しぶりにオーケンの小説を読んだ。 ステーシーズ―少女再殺全談 (角川文庫 (お18-16)) 作者: 大槻 ケンヂ 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2008/03/25 メディア: 文庫 文庫が出ているのになぜかAmazonでは単行本しか載ってない。上は単行本。(6/7 上記…

バカの地金 (「駄美術ギャラリー」現代美術二等兵)

そもそも貧弱な脳味噌なのであまり使うとぼろが出る。ぼろが出ると地金が表に出てくる。 自分で自分に制御が利かなくなって、「絶対買わないぞ」と心に決めていたはずの代物を買って来てしまった。 駄美術ギャラリー 作者: 現代美術二等兵(ふじわら かつひと…

「疑似科学入門」のレビューを書かない

前のエントリで書いたとおり、レビューは書きません。 疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131) 作者: 池内 了 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/04 メディア: 新書 単純にタイミングを逸して、すでに良質なレビューが多数出ているからです。

文化衝突 (「ベルカ、吠えないのか?」古川 日出男)

だいたい何冊か本を並行して読んでいるので、結果的に読み終わるまでが遅い。その並行して読んでいるなかでもやっぱり止まらない本と云うのはあって、そう云う本はほかの本を読み進めるペースを律速する結果になる。 ベルカ、吠えないのか? (文春文庫 ふ 25-…

基本仕様と合理性 (「行動経済学 経済は「感情」で動いている」友野 典男)

やっと読み終わった。 行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書) 作者: 友野 典男 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/05/17 メディア: 新書 いや、多分それほど難解な内容の書物というわけではなくて。ちょっとくたびれてると読書能力が減退…

問題の認識 (「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」香山 リカ)

ちょっと前に信じぬ者は救われるをレビューしたのだけれど、その際に副読本として読んだ。 スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書) 作者: 香山 リカ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2006/11 メディア: 新書

問題の捕捉方法 (「信じぬ者は救われる」香山 リカ・菊池誠)

やっと読んだ。正確に云えば2回読んだ。 信じぬ者は救われる 作者: 香山 リカ 出版社/メーカー: かもがわ出版 発売日: 2008/03 メディア: 単行本

チャーリー・ブラウンに問いかける (「チャーリー・ブラウンなぜなんだい?」シュルツ)

このあたりとかこのあたりとか書いていて、どうしても現場の看護師さんたちの気持ち、と云うのに思いを馳せる。馳せたからと云ってぼくごときにそれが十全に想像がつく範囲内にある、とはまぁ思わないんだけど、そうするとぼくは看護師さんたちの思いから生…

「こども」の力 (「ライラの冒険」プルマン)

こちらの続き。3部作全6巻読了。しかしこれ、「児童文学」なんだろうか。いや、「こどもたちのものがたり」ではあるんだけど。 神秘の短剣〈上〉ライラの冒険II 作者: フィリップ プルマン 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2004/01 メディア: 文庫 神秘の短…

風景を切り取る (「もの食う人びと」辺見 庸)

何度読み返したかわからない。ぼくにとってはちょっと珍しい、そう云う本。 もの食う人びと (角川文庫) 作者: 辺見 庸 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1997/06 メディア: 文庫

善ではなく、愛のために (「黄金の羅針盤」プルマン)

冬休み課題図書シリーズその2。 黄金の羅針盤〈上〉ライラの冒険 作者: フィリップ プルマン 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 これを読んだのはちょいと不純な動機で。「どうせ多分映画を見に行くんだろうから、その前に読んでおこ…

目的と方法 (「チーム・バチスタの栄光」海堂 尊)

冬休み課題図書シリーズその1。 チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599) 作者: 海堂 尊 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2007/11/10 メディア: 文庫 チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリー…

「正味」の強さ

先週から今週にかけて、高野秀行を二冊読んだ。今日読み終わったのはこれ。 ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 作者: 高野 秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2006/03/17 メディア: 文庫 面白い、面白い。もう止まらない。

英雄

なんと云うか、どうしても英雄に惹かれるような心理がある。

物語の伝えるもの (「精霊の守り人」上橋 菜穂子)

この小説と指輪物語との間にある共通点を、ぼくはひとつ見つけた。それは、作品世界がきっちりと「その世界の歴史」を背景にしていることだ。 そう、物語の登場人物たちがみな「彼らの物語」を文化として保有していること。 精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)…

現実までの距離 (「反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 5」石田 衣良)

もちろん実際には、ここにはストリートの現実なんかない。 でも、そのことは、物語として必要な距離をとるためには欠かせないことだ。 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク 5 (池袋ウエストゲートパーク (5)) 作者: 石田 衣良 出版社/メーカー: 文藝春秋 …

ネットの「途中経過」 (「フラット革命」佐々木 俊尚)

本が好き! プロジェクトでいただきました。 フラット革命 佐々木 俊尚 講談社 1680円 Amazonで購入livedoor BOOKS書評/IT・Web //

異なること、分かり合うこと (「村田エフェンディ滞土録」梨木 香歩)

終章まで読み進んで、やっと気付いた。 ぼくはこの物語の対となる物語を、すでに読んでいた。 村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)作者: 梨木 香歩出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/05メディア: 文庫

脳と倫理の位置づけ (「脳のなかの倫理」ガザニガ)

こちらのエントリのコメント欄で内海さんに薦められて、とても興味深かったので読んでみた。 脳のなかの倫理―脳倫理学序説作者: マイケル・S. ガザニガ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2006/02メディア: 単行本 これは面白かった。脳科学者が問題と向…

届けられてきたもの (「父の時代・私の時代」堀内 誠一)

ちょっと久しぶりに、本が好き! プロジェクトからの頂きもの。 父の時代・私の時代 わがエディトリアルデザイン史 堀内 誠一マガジンハウス1785円 Amazonで購入livedoor BOOKS書評/ルポルタージュ _uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();