The Beer Cats
ペット日和
と云うサイトの記事で、シカゴのビール醸造所に齧歯類対策として飼われている猫の話を知った(このサイト、なんか運用主体も明らかじゃないし、文責もよくわからないつくりなので、リンクは控える。記事の元ネタはこっちかな)。
なんか連想するものがあるなぁ、と思ったので、醸造所のサイトを見てみる。猫のページがあった。
ページのとっぱなから雌の子猫のゴーザちゃんの訃報なのでちょっとへこむけど(彼女は快活でタフで、すてきな猫だった
そうです)。
でまぁ、連想したのはウイスキーキャット。
この本でぼくは、スコッチの蒸留所に飼われてそこで鼠の駆除をミッションとして働く猫の存在を知った。Distillery Catが正しい一般名称なのかな。
シカゴってのはアメリカいち鼠の害が深刻なところだそうで。
鼠の駆除は家畜としての猫の由緒正しいミッションで。穀物は食べないけど鼠は捕る、って点で人間と利害が一致して古代エジプトの時代から飼われはじめた、って何かで読んで記憶していたけど、ウィキペディアを見るとエジプトとは確定してないみたい。
スコットランドのウイスキーキャットは実際に鼠を駆除するけど(上に挙げたニコルさんの本にはその描写もある)、ここの猫たちはいるだけ、みたい。それでも、醸造所にやってきた元野良猫たち(通称ゴーストバスターズ
。ゴーザだけ魔神のなまえなのは、彼女だけ雌だから
だそうな)は醸造所から鼠を追い払った、そうだ。
The Feral Feline Brew Crew from Medill Reports on Vimeo.
この醸造所のつくるIPA、スタウト、ペールエール。こんな話を読むだけでなんか美味そうに感じて呑んでみたくなるあたり、物語の消費って面でオーガニック食品愛好家を笑えない(ものがビールで、だから物語もその味わいの一部なのでいいのだ)。
ところでどうしてぼくが猫が苦手なのか、ちょっと合点がいった。
猫は鼠の天敵だものなぁ。