Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

アンビバレント(ではたぶんない)

チェ・ゲバラについての映画が2本、公開になる。

映画『★CHEチェ 28歳の革命 | 39歳 別れの手紙』公式サイト

当然、両方見に行くわけ(つもり)だけれど。この映画について、深町秋夫さんのゲバラという踏み絵と云うエントリを読んだ。

チェについてはここでも何度か書いたことがあって(こことか、ちょっと関連薄いけどこことか、ほかにも)、要するにぼくは彼の、通俗的ないちファンで。無駄にハンサムなルックスも、現実味はともかくとしてその思想も、それをあっけらかんと直接行動で実践しようとするナイーヴさも、とりあえずそのあいだにお姐ちゃんを口説く俗世間的な部分も、ぜんぶひっくるめて。
だからTシャツも欲しいし(持ってないけど)、評伝や著書も読む。モーターサイクル・ダイアリーズも見た(モーターサイクルなんてちょっとしか出てこないじゃん、と云う話もあるけど、原作の題そのままなのでしかたないと思う)。

なんだか、それだけ盛りだくさんな要素を抱え込んだ存在なわけだ。少なくともぼくにとっては。

で、ゲバラの映画なわけなのだが黒い予想をずばりしてしまう。映画自体はさっぱりヒットしないけれど、関連商品だけは飛ぶように売れる。そんな事態に100ペリカ賭けたいなと思う新春である。

なんかそうなりそうな気はする。すごくする。で、そう云う部分はたしかにひっかかる。ひっかかるんだけどミーハーファンであると云う自覚もあるので、ひっかかる資格があるのかどうか自分でも怪しい気がする。なんか自分のなかにホリスティックな矛盾があるような気分(でも逆に、あってしかるべき矛盾がないだけ、と云う気もする)。うむむむ。
とりあえず映画は見に行く。で、かっこいいTシャツが売ってたら買っちゃうかもしれない。

余談だけど。
ひょっとしてマルコスは、こんなふうになるのを嫌ってみんなと同じ覆面をしてるのかも、とか思わなくもない。根拠はないけど。