Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

ルワンダのコーヒー

日曜日の朝に、その週飲んでいたコロンビア産のコーヒー豆を飲み終えた。

こことかこことかで書いたけれどうちのコーヒー豆は近所の老舗自家焙煎店でつれあいが買ってくる。つれあいはコーヒーにとりたててこだわりがあるわけじゃなくて、その時の思いつきと値段とのかねあいで銘柄を選ぶので、なんと云うかぼくからすると「今週どんな豆のコーヒーを飲むのか」と云う事柄はちょっとばかり妙な感じでゲーム性を帯びる。
で、月曜日から飲む分の豆はもう買ってきて冷凍庫に入れてある、と云う話なので銘柄を聞いてみた。ルワンダルワンダ

そもそもルワンダでコーヒーなんか生産していたのか。生産しているのかもしれないけど輸出できるような状況なのか。自慢じゃないが国際情勢には疎い、疎いけど酷い内戦とかジェノサイドがあったことくらいは知っている。でも現時点でどうなっているのかはよくわからない(直接関係ないけど「ホテル・ルワンダ」も観ていない)。

なんだか落ち着きが悪いので調べてみる。もともとルワンダではコーヒーは主要な輸出用の農作物だったこと、品質にも元来定評があること、紛争でコーヒー生産はいったんぼろぼろになったけどわりと最近やっと輸出再開までこぎつけたこと、を知る。要するにこのコーヒーをぼくが飲めるのは、ルワンダと云う国にとってもどちらかと云えばハッピーなことなのだ、と納得する(こう云う事柄はどうでもいいような、でもどうでもよくないようなことで、だからわからないままだとどうにも落ち着きが悪い。わかったことが正しいことか、と云うとほんとうはまぁ別なのだけど)。

こう云う政情不安・経済不安を抱えた国のブランド産品、と云うとぼくの偏向した見識のなかで連想するのは例えばジンバブエのコットンだったりするけれど、これなんかどう考えても現時点でまっとうな生産・輸出を行える状況にあるとは思えない。その辺どうなんだろう。需要は満たせているのだろうか。
と云うか、こう云う切り口でもないとグローバルとローカルの直結なんか日常のなかでなかなか実感できないよなぁ、とか感じる。とりたててそれが隠されているわけではないにしても。ほんとうはもっとたくさんの例があるはずだけど。まぁ、ぼくに限った話なのかもしれないけれどね。

で、今朝(月曜日ですね)はルワンダ・コーヒーを飲んでみた。マイルドで、まぁコクもあって、苦味も酸味もそれほど強い主張はなくて——いや、それ以前にそもそもどうも淹れかたにちょっと失敗したっぽい。明日の朝、もういっかい確認してみよう。