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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

ネット・マーケティング

昨日のエントリで、久しぶりに田崎教授の「水からの伝言」を信じないでくださいにリンクした。で、ついでに気になったので簡単に調べてみた。

水からの伝言」で検索をかけてみる。本日現在(2007年7月25日 JST)でYahoo! Japanで4位Googleで3位MSN Live Searchでなんと2位。上位はもちろん本山およびそのごく近い周辺が表示されるので、これはほぼ事実上検索結果トップってことだ。Yahoo! JapanGoogleの順位は、Windowsユーザがよくやるようにブラウザを全画面に広げて表示させると、XGAのモニタなら検索結果の1ページ目にスクロールなしの状態で表示される。SVGAでも1クリックの範囲だ。つまり、「水からの伝言ってなんだろう?」と思って検索したネットユーザの眼に、「『水からの伝言』を信じないでください」と云うサイトの存在はまず確実に触れる、と云うことになる。

ついでなのでPageRankも調べてみた。ここはネットマーケティング系ブログではないのでPageRankについて簡単に触れておくと、これはGoogleの使うサイトのランク付けのためのアルゴリズムのひとつ。計算式はややこしくてぼくには理解できないのでwikipediaでも参照してもらうこととして、この数字は「リンクが多いほどスコアが高い」「そのリンクもPageRankが高いサイトからのリンクほどスコアが高い」と云う算式で0から10までの点数がつけられる。ちなみに全サイトを10等分してランキングしているわけではなくて、上位評価を与えられるサイトは対数関数的に減少していく(日本国内のサイトでPageRank10を獲得しているのは、今も昔もJunet発祥の地である慶應大学だけだったはず。Yahoo! Japanトップページで8だ)。
要するに「引用の多い論文ほど価値が高い、価値の高い論文から引用の多い論文はもっと価値が高い」と云う理屈。まぁGoogleの思惑やいろんな事情があって、いまはそれほど精度の高くない、参考以上の価値のない数字になってはいるけれど。

で、「『水からの伝言』を信じないでください」はページランク5。さすがだ。これがどれくらいのものかと云うと、学習院のトップページも学習院大学のトップページも5。すごくアクセスが多いと思われるkikulog事象の地平線さまき隊的科学と環境と仕事と遊びがどれもPageRank4、と考えると、ひどく緩い目安ではあるけれど、このサイトのネットにおけるプレゼンスの水準が分かる(ちなみにここはPageRank3。まぁこんなもんだよなぁ。ちぇ)。

逆に云うとサーチエンジンも面目を施した、ということも出来る。
まぁ悪い方に考えると、すぐに「人間の身体の70%は水分だからどーたらこーたら」とか云いたがるみなさまは、自分でなにか書く前にそのことについて検索してみて調べてみる、と云うことさえしてない可能性が高い、と云うことでもあって、そこはうーむ、なのだけど。