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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

方便(1)

心理学を学んでいらっしゃると云う沢里 尊さんの水の結晶 心の結晶と云うエントリを読んで、方便、と云うものについて考えた。

私の知っている医学博士が免疫学と心理学も研究しており、この博士から主に学んでいます。
実は「水の結晶」の話はこの博士から聞きました。科学者の中には「水の結晶」の話を否定する人もいます。しかし、医学博士が非科学的な話を講演で語るとも思えません。

どうなのかなぁ。とりあえずぼくの身内の神経科医は、患者のためにいいと思えばどんなに非科学的な話だろうが大嘘だろうが真顔で口にすると思うけれど。
医学が「科学」かどうか。科学であることができるのか。さらに云えば、科学であることだけでその使命が全う出来るのか。この辺、medtoolzさんのところを読ませていただいて、その辺りの事情について時折勉強させていただいているのだけれど。とりあえず、医学博士が非科学的な話を講演で語るとも思えません。と云う認識は控えめに云ってナイーブに過ぎるのではないか。

要はこの話を聞いて、言葉を見直す人が増えれば、この実験が科学的かどうかは二の次だと感じました。

もし、その「言葉を見直したひとたち」が、この実験が科学的に全く根拠のないことだと知ったときに、あるある納豆捏造騒動のときのような反応を示さないとは思えない。目先はいいかもしれないけれど、それはやはり「騙している」訳で。方便として騙すことが必要になることもないわけではないけれど、必要でもないのに騙すことは、やはり主張そのものを脆弱にする、と思う。

ブログも品格のある言葉で満杯にしたい。

言葉の品格なんて誰が決めるんだ。

でもまぁ、この方はどうやら単なるアサマシ系のようなので、その辺りはまだまだシビアさが足りない。次のエントリで、もっとシビアな例に触れようと思う。