科学とフロンティア

こちらのエントリを興味深く読んだ。なるほど、科学に限らず学問と云うものはフロンティアを押しやって既知の領域を広げていく営みなのであるなぁ、って、当たり前か。

文系の学問の方がまだフロンティアがたくさん残されていて、その点で自然科学ほどの堅牢さをまだ持っていない、と云うのが悩ましい部分、と云う事か。でも、広がりの大小はともかくとして、ちゃんとした学問的手法に則って拓かれた既知の領域はある訳で、そこを足がかりに進んでいく訳だ。

この論法からいくと、ニセ科学は既に拓かれた領域を故意にフロンティアと混同して、それを商売に結びつけている訳で、これはあからさまに卑劣な戦術と云う事になる。その卑劣な戦術に乗せられている先生たちあなたがたはかよわき大人の代弁者なのか、なんて感じで、こりゃ情けない話であるなぁ。

逆に、「既知の領域を既知であると如何にして知らしめるか」が、対ニセ科学のポイントのひとつである、と云う事になるか。