Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

だれへともなく

縁日町内のお堂の縁日(ってのも変だけど、仙台ではこのへんみたいに400年も昔からひとが住んでいる界隈では、お寺でも縁日があるのだ)。ステージでプレスリーを奏でるのは、角のやる気なさげなバーを経営するおっちゃんが率いるロックンロール・バンド。 あちこちでいろんなひとが屋台の縁日フードを当てにして、ビールや日本酒を呑んでいる。ぼくみたいは界隈の新参者からすると、見た顔はすこしだけ。 それでも。知らないひとでも、この日にこの場所で見かけることが、なにか互いに生存報告を伝えあってているように感じる。 へんてこな、でもどこか切実な感覚。 あなたがだれか知らないけれど、でも今日ここであなたの姿をみることができて、嬉しい。ぼくが生きている姿を見てもらえることが、なぜか、嬉しい。