Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

選択できない、抵抗できない

某氏のブクマ経由で、kikulogのコメント欄でお見かけしたことのある琴子の母さんのホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件と云うエントリを読んだ。

助産師からK2シロップの説明、未投与のリスクなどの説明もなく、
「これ(レメディを見せて)は、K2シロップの代わり。飲ませるね。大丈夫よ〜」
と、出産後すぐのお母さんに考えたり、選択させる機会もないまま、当たり前のようにレメディを助産師に投与されたそうです。
あえてK2シロップを飲ませずに、“K2シロップというレメディ”を飲ませた結果、新生児脳内出血を起こし、ほぼ脳死状態となってしまったそうです。
母子手帳にはK2シロップのレメディを投与した日を、K2シロップ投与日としている為(それも、K2シロップを3回飲ませたことにしていたそうです)、健診等でも医師の方達は問題視されなかったそうです。

(文中の文字の色指定をstrongタグに置き換えました)

ニセ科学の問題についてあれこれ云っていると、「信じさせたいやつには信じさせとけばいいじゃん」みたいな意見をわりあい頻繁に目にする。そこに一理はあると思うけれど、すべての人間が「信じるかどうかを選ぶことが可能な状況」にあるとは限らない。
そして、選択できない状況にある存在が「うそ」であるニセ科学にさらされることがありうる状況が、許容されてしかるべき、と云う主張は、正直よくわからないのだった。