Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

One way

某氏のソーシャルブックマーク経由で、双風舎のブログに連載についてと云うエントリがあがってるのを確認。えぇと、要するに往復書簡となるはずだった「脳は心を記述できるのか」が1回の復路もないまま連載中止、と云うお話。やれやれ。

この連載(になってないけど)についてはこことかこことかここ(これはちょっと違うか)とかで触れたりしてきた。
触れたりしたけど、なんか2年弱動きがないので忘れてた、と云うのが正直なところ。

しかし、斎藤さんがしっかりとした往信を書いたのに、「長考中」という茂木さんは、わけのわからぬバラエティーに出演したり、オペラか何かのCMで脳がどうのとおっしゃっていたり……。茂木さんにかぎらず、なんだか「脳」という記号が日本のマスコミでは、儲けのマジックワードみたいになっているような気がしています。

えぇと、出版社がこう云うことを自社の公式のブログで書いてしまうのは大丈夫なのか、とか思ったりもするけれど(余計なお世話ですね)。

でも、茂木先生にとっては、こう云う種類の評価をひっくり返すまたとない機会だっただろうになぁ。
なにしろノーベル賞もターゲットに入っていると世評される茂木先生のことですから、おそらく復信を書くことと書かないことのリスクとベネフィットをちゃんと計算に入れたうえでのご判断だったんだろうな、みたいに推察します(と云うあたりで微妙に前のエントリにつながったり)。それともひょっとして茂木先生の脳内バブルが下させしめた「ひらめきの結果」だったんでしょうか。