Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

陰謀

こことかこことかこことかで少し触れた、年始の政治系ブログの「水からの伝言」騒動が、じつはどうやら埋み火のごとく静かに燃え続けていたようで。(聞こえが悪いけれど)騒動の口火を切ったたんぽぽさんがいきなり部落解放同盟のメンバーにされてしまったらしくて、その件について極左対解同?と云うエントリをあげていらっしゃる(その(2)もあり)。

まぁなんと云うか非常にとほほと云うか陰謀論と云うか、要するにそんなことになったのはたんぽぽさんが言及した先が「政治系ブログの大物」だったから、と云うだけの話で。ここまでくだらないと脱力系の面白みが生じる(推測するしかないのだけれど、これぐらいまで来ると当のたんぽぽさんも立腹されるというよりは面白がっておられるのではないだろうか)。

端的に云うと、たんぽぽさんの行った批判は、ぼくがここでやっているような批判と質的にはなにも変わりはない(ぼくの言及先がたまたまこれまで「ひとの和と情と団結をなにより優先するようなシンパのたくさんいる人気政治系ブロガー」じゃなかっただけだ。正直これはほんとにたまたま)。そうするとぼくは、いったいどんな政治的信条を持つ活動家と云うことになるんだろうか。
なんか相当楽しい評価がもらえそうなので、だんだんレッテルを貼ってみてほしい気になってきた。

とまぁこのあたりは玄倉川さんが1月の時点であげているエントリですでに予言していた、と云うdlitさんの指摘(予言成就と云うエントリ)もあったりして、でもってこう云う辺り(感情による言説のドライヴとか、陰謀論との親和性とか)は多分日頃ぼくが論じている主題とそうとう近接してるんだろうな、と思う。なんとなく陰謀論と紋切型思考って通底するものがあるようにも思えるし。
しかし、申し訳ないけどこうやってぼくなんかに面白がられていると云うことは、多分政治系ブロガーさんたちの「鉄の団結」が生み出す言説はその外側には届かないってことだと思うので、それはそれで危機感を持つべきことなのではないかなぁ。どうでもいいけど。

 

以下、余談でもないですが。
ちょっと前にあげたエントリの内容について、いつも議論してもらっているひとたちに叱られて、どうすればいいのか分からなかったのでわりとしょんぼりしながらエントリを取り下げたりした。その時はけっこう割り切れない感じがして当然ながらそこそこへこんだりもしたのだけど、でも考えてみると、そうやってへんてこな「身内の情」みたいなのに棹差すことなく批判してくれるひとたちがいるのはやっぱり得がたい幸運だったりするのだなぁ、とか改めて痛感したりするのだった。