Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

Black Death

ぼくが20代のまんなかあたりの頃にけっこう出回っていたウォッカに、Black Deathと云う銘柄があった。いまでもネットでは買えるみたいで、河内屋さんのサイトには載っている。当時ガンズ・アンド・ロージズに在籍中だったスラッシュが愛飲していることでちょっと有名になって、ぼくもまぁ何本か呑んだと思う。

上にあげた河内屋さんのサイトへのリンクを見てもらえば分かるけれどラベルにはシルクハットを被った髑髏が描かれていて、まぁスラッシュが好んだ理由のひとつもそれだったみたいなんだけど(当時シルクハットと云えば、ねえ?)、こいつは口当たりが柔らかくてふつうにおいしかった。ちなみに当時ぼくはいろいろあってウォッカをハバナクラブの3年の次くらいに消費していて、近所の酒屋が1ダースほど在庫していたストリチナヤをひとつき足らずで呑みつくしたりしていたような(酒屋さんにとっては気の毒なことに、スピリッツ全般を値上げしたときも、ひとりで買い支えてる馬鹿がいるせいでストリチナヤだけは値上げできずに、最後にはストロワヤとの価格差が2倍近くになってたような)。

でもこのウォッカ、「水からの伝言」的には最悪の酒だよなぁ、とかふうにも思う。成分の半分以上を占める水分が四六時中ラベルに書かれた「黒死病」の文字としゃれこうべに晒されてるんだから。
きっと大量に呑むと身体に悪い影響が出るのだろうなぁ。当時のぼくでさえ一晩にボトル半分が限度で、それ以上呑むと体調に異常を来たしたり翌日に悪影響が生じたりしたような記憶があるし。 そう云えば冷凍庫に入れても結晶はできなかった気がする。まぁ多分これは40%のアルコールのせいだろうけど。