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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

スピリチュアル教育

So-net Blogの長期メンテナンスのタイミングなんかもあって言及が遅れていたら、江原啓之旭川大学客員教授就任についてkikulogで江原啓之が旭川大学の客員教授になる件と云うエントリがあがっていた。当該の週刊朝日の記事は読んでいないのだけれど、ネット上のソースとしてはJ-CASTニュース江原啓之「大学教授」就任 スピリチュアルではなく「生命倫理」教えると云う記事がある。また続報的に、財界さっぽろ記載の記事をmahounofuefukiさんが江原啓之を客員教授に迎える旭川大学学長の言い分で触れていらっしゃるのも読んだ。

なんと云うか、以前YouTubeにあがっていたBlankey Jet Cityがらみのお笑い映像をここでも貼ったことがあったんだけど。江原氏の宗教風言説の適当さ(と云うか語感を大事にすれば「てけとーさ」)についてはいちいち論証はしないにしても(したくない)、これっていろいろと旭川大学自身にとってまずいのでは。

同大によれば、江原さんは客員教授として、90分の講義を年間2〜3回する予定。科目名は「生命倫理」もしくは「コミュニティ福祉への招待」になる予定で、具体的な講義内容などについてはまだ決まってないという。

これらの科目のお題目のもとにどんなことを教えるのか、ぱっと思いつくのは2パターン。

ひとつは、いま江原氏がお仕事でしゃべったり著作したりしているようなことをそのまま学生に教えるパターン。
これって単純に考えて、大学の講義と云う水準の内容にはならない。小学校の道徳の授業で「水からの伝言」を取り上げるのとまた違った意味での、単純に「学問とか云うレベルじゃねーぞ」ってなミスマッチが生じる。それを習って学生がどうしようと云うのか。

どちらかと云うと、いまの職業を続けるにあたって江原氏がどんな努力を払っているのか、と云う技術的な側面について教えたほうが、内容としては大学の講義にふさわしい、と思う。でもそうすると生命倫理だの「コミュニティ福祉への招待」だのって科目名にそぐわない内容になる気がする。旭川大学には経済学部と保健福祉学部があるらしくて、この科目名だと多分保健福祉学部での講義になるんだろうけど、こちらのパターンではむしろ経済学部のほうがまだ似つかわしい内容になってしまう。

イオンド大学みたいに未知現象研究学部とか催眠学部を設置しちゃえば、ちょうどいいかも。あといっそのことスリランカのオープン・インターナショナル・ユニバーシティみたいに(ここ.orgなのね。.eduでもac.lkでもなくて。正直だこと)代替医療博士号を発行しちゃう学部を設置するとか。
とか云っておちゃらけるしかできないようなニュースであることだなぁ。

学校法人を称して国から補助金受け取ってる以上、あんまりてけとーなことしてんじゃねえぞ旭川大学。教育機関を自称して税金貰ってんだから稼ぎばっかり優先しちゃだめだろ。