「信じること」で救われること
なんと云うか、ともかくニセ科学だろうが何だろうが「信じたい」と云う心理がある、ってことがだんだん分かって来た。で、その背景には「信じることが現世利益に結びつく」と云う期待があるのも見えて来た。例えばuguisuさんの衝撃の一冊!!と云うエントリ(エクスクラメーションマークがふたつも付いてるよ。やれやれ)。
リコメンドされている本のラインアップから判断するに、この方は成功して、いい人生を送りたいらしい。まぁ誰しもそうだと云えばそうなんだろうけど。
これまで、浅見帆帆子、斎藤一人、五日市剛、本田健、望月俊孝、船井幸雄、須藤元気、ナポレオン・ヒルなど、いわゆる言葉(言霊)について持論を述べている本を何冊も読んできた。どれもこれも、確か素晴らしい内容だったけれど、やはり科学的でないという点が気にはなっていた。
それをこの本は、キレイに紐解いてくれた。
斯くして、ニセ科学は「信じる」ための言い訳を準備してくれる。科学的であると偽装することで、信じることを肯定してくれるわけだ。
でも、現世利益を主張する思想が蔓延して、それにすがる人間が増える、と云う世相は、歴史上に何度も登場したような気がする。それってやばい状況なんじゃないか?