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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

モーツァルトと高周波

本日付の「理系白書’07:第1部 科学と非科学/1 万能うたう『波動』」にて幾つか波動商売のサンプルが挙げられている。天羽助教授のインタビューもあって結構お買い得な内容なのだけど、一番面白かったのはまた登場した「モーツァルト効果」。

なぜかトンデモ系のみなさまはモーツァルトがお好きだ。その辺のことについては一度書いたのだけれど、こちらにはこんなふうに登場している。

モーツァルトを流した倉庫で熟成させたバナナや、モーツァルトを“聴かせ”ながら醸造した清酒を販売する企業もある。杉原さんは「バナナも人間も同じ原子からできている。モーツァルトの波動は、すべてのものに効果があると思う」という。「そこがモーツァルトの神がかった才能だ」

すげえ。とりあえず、あんまりモーツァルトが好きになれないおいらは無生物にも劣る訳だ。あ、バナナや麹は生物か。

杉原弘一郎理事長(64)はモーツァルトの効能を「波動」で説明する。
モーツァルトの曲が持つ高周波音の波動が右脳を活性化させ、集中力や発想力を高める。疲労感が薄れ、仕事のミスも減らせる」

そうすか。モーツァルトの音楽にとりわけ高周波の音が多いとは思えないのだけど。
それよりも上の方で木管がひゅるひゅる鳴ってるワーグナーなんかどうすかね。高周波の音たっぷりって感じがしますが。職場で朝礼前からワルキューレとか。おいらなんかうっとおしくてその場で早退してしまいそうな気がしますが、まぁそこは生物としてバナナや麹にも劣る奴なので勘弁してもらうとして。

それより、高周波の音楽と来たら、そりゃもうなによりガムランですよ。早朝からタルナ・ジャヤとか。喧嘩腰で仕事できていいかも。朝からみんなで一曲演奏するのはどうだろう。楽しそうだ。仕事する気なんかさっぱりなくなっちゃうかも知れないけど。

でも、CDだと20kHzまでしか確か入ってないんだよな。ガムランも高周波の部分が再現できないので、大橋力先生もいろいろと愚痴ってたような。もちろん上記の職場なんかでは高音域のカットされるCDなんかじゃ再生してないんだろうけど。どんな凄いオーディオセットで鳴らしてるんだろうな。逆にそれはそれで仕事が手につかなくなるような気がする。

って云うか、音楽がよく分からない奴は聴くな。語るな。うっとおしい。