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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

仙台の本屋(1)金港堂本店

前説が重たかった割に、ここからはただのご近所本屋ミシュランを展開しようかと。

ちなみにこのカテゴリ「近所」は、歩いて行ける(と云うか行く気になる)地理的範囲を示す。30分歩くと疲れるので、ちょっと近所じゃない、みたいな感覚。
うちを起点にすると藤崎ぐらいは近所で、一番町のHMVもまぁ行く気になるくらいだけど、メディアテークは遠いかな、くらい。

で、金港堂。新刊を扱う本屋としてはうちから2番目か3番目くらいに近い。

なんとなく昔から老舗の、格式の高い本屋のような気がしていた(実際は宝文堂の方が古いんだろう)。中学、高校の頃は、だからなんとなくうきうきしながら行ったりしたような気がする。実際本屋と云うのはなんだかミクロコスモスで、経営方針が店の雰囲気や匂いを作ったりするものだけど、今でもそういう「金港堂の匂い」というものがあるような気がする。

ただ、あぁ、ぼくがメガ書店に慣れてしまったのか。今行くと、圧倒的に物足りないのである。なんと云うか、欲しい本がない。
いや、もちろん欲しい本はあるのだ。地上2階、地下1階は本屋としてけして小さな規模じゃない。いろいろ本を手に取りながら、2時間やそこいらはうろうろすることも出来る(悪癖だ)。
でも、ここでは“最初から”買えない本がたくさんある。そこが辛い。
ここで本を買うのはなんとなく今でもわくわくしていいのになぁ。