Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

あだしごと

この日になにか書かなければいけないかなぁ、とすこし思った。

2年間、いろいろやってきた。もちろん自分が食うためでもあるし、だから自慢できるようなことでもない。

それでも、書く、ぐらいしかできないような人間が、書けなくなるくらいには。

多少は思い知った。自分のキャパシティ、自分の力量。どうやらぼくはひどくアンバランスな人間らしい(そこそこトルクフルで伸びのあるエンジンが、設計ミスとしか思えないような脆弱なフレームに搭載されていて、グリップの悪いタイヤに支えられている、みたいな)。

かつて経験のない人数のひとたちを率いて、なしとげることができたこともある。その過程で多くのひとたちを傷つけたし、無力感と無理解に自分の心が折れたことも何度もあった。でもきっと、おなじようなひとたちはあちこちに、たくさんいる。いろんなことがむきだしになった、と云うだけのことなんだろう、と思う。

今日は過ぎて、明日が来る。それはもちろんうれしいことばかりではないけれど、それでも今日と云う日があって、明日と云う日を待つことができる、そのことの意味を忘れちゃいけないんだろう、と思う。時間とともに、いろんな記憶が薄れていくのはしかたのないことなのだろうけど。