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Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

The Girl (Just) Doesn't Wanna Lie.

音楽あれこれ

NHK「かぶん」ブログのシンディー・ローパー記者会見 at日本外国特派員協会:全文掲載ですと云う記事を読んだ。

もし私が帰ったとしたら、True Colorsで歌っていることと矛盾してしまうとも思った。True Colorsが癒しの歌だったといっても、もし、私がちょっとでも「コワイ」と感じた段階で、すぐにしっぽを巻いて逃げるようであったら、そんなのはウソだと思ったの。

これは、True Colorsがこんな歌詞を持ったうた、だから。

世界があなたをどうにかしちゃって
あなたを支えるものがみんな奪われちゃったんだったら
電話をちょうだい
あたしがいっしょにいる
True Colors(Steinberg/Kelly/Lauper)

特段ややこしいことじゃない。彼女は彼女自身が平時にいつも自分の表現を介して伝えようとしていることにしたがって、有事の自分の行動を決めただけ。「いっしょにいる」ことを選んだ、だけ。

もちろん、そのようにありうることは、それだけで敬服にあたいすること。それをロックンロールと呼ぼうが、呼ぶまいが(そして個人的には、そう呼ぶことに対する抵抗感は薄れつつある。山口隆的な意味で)。

こちらのコメント欄で触れた菊地成孔の日記が、サイトのリニューアルにともなって新サイトの日記の過去分に移設されている。2011年4月10日の日記。

「普段通りの音楽を続けるのが一番のメッセージである」「平時から、芸術というものは、有事の備えになっているべき」

すぐれた表現はかならずしも表現者の姿勢によって生み出されるものではないけれど、表現者の真摯さがそのなす表現にまったく反映されない、と云うこともないだろう。そしてすぐれた表現は、その表現者(およびなされた表現に触れるものたち)のふるまいに影響をおよぼすもの、だと思う。これもまた、当然のこと、ではあるけれど。