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Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

仕組みと広がり

tomozo3さんのステルスマーケティングを仕掛けるホメオパシー先駆者 由井寅子と云うエントリを読んだ。
いや、ぜったいやってるんだろうな、とは思っていて、ちょっとだけ探したりもしていたんだけど、見つけられなかった。予想通り。

ホメオパシー・ジャパンによるバズマーケティング、と云う件については、こちらのエントリで1年半ほど前に事例を取り上げている。「毒と私」の発刊にあたって、今回もやらないはずはないよな、と思っていたら、ちょっと表立っていない場所できっちり手当てしていた、と云うことだったみたい。

ただまぁ、現時点では「それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?」を上梓したときほどにはまだ広がっていない、かな。自腹で本を買ったホメオパスの手になる言説がネット上ではまだほとんど、って感じ。まぁ募集を始めてからまだそれほど経ってない、ってのもあるのかも知れないけれど、現時点で素でYahoo! Japanに「毒と私」って放り込むとAmazonの売り場の次にmoon-3さんのエントリが来るような状況なので、まだ懸念には早い、のかな。

ただ現時点では、ひたすらにリンクを集めるだけで検索結果の上位表示を実現する、みたいな力づくのSEOGoogleさんには通用してしまうので、この種の手法はあまり馬鹿にできない(この本の記事を書いてお金をもらうにあたっては、書評のエントリ記事のなかからAmazonの売り場なり、ほかのどこかにリンクする、と云うのが条件としてつくはず)。まぁだれでも知っていることだとは思うけど、リンクを集める、と云うのはそう云う種類の力を持つ(だからぼくは多くの場合、あまり読まれてほしくない先にリンクするときには、手打ちででもref="nofollow"を付け加えてリンク評価を与えないように心がけたりはしている)。

同種の力はTwitterソーシャルブックマークにもあって。これも現時点、ってことだけれど、例えば素でGoogle先生に「ホメオパス」と放り込むぼくのこちらのエントリが3位に来るのは、たぶんこのエントリがうちとしては例外的に25件のはてなブックマークをもらっていることによる効果(あと、ちょっとだけタイトルの構成の効果)なんだと思う。
そう云う部分で、例えばはてブを使った晒し上げ、みたいな手法は諸刃の剣にもなりがち、と云う話でもあるんだけど。

わりと一般常識に近いところを延々しゃべくるのも気恥ずかしいのだけれど、だからじつは黒影さんが以前お書きになった駆け出し研究者が科学のために立ち上がる方法のガイドの最後にお書きになっている5段落ほどに書かれている内容(リンクとともに一言コメントを追加するだけでも、十分意味のある行動である。のあたりですね)は、じっさいにネットを介した情報伝達上ではそこそこ大きな意味を持つ、と云うことでもある。同じ舞台で闘う以上バズにはバズで対抗せざるを得ない側面はあるので、適切な対抗言論をスタンドアロンにしておかない、そこにハイパーリンクを供給する、と云うのはそれなりに大事ではあるはずであるよ、みたいなことを思ったのだった(で、例えばその意味ではこのエントリみたいな抽象的なタイトルは最悪なのだけれど、そう云うあたり苦手なんだよなぁ)。

裁判で和解金を払って口封じした上で、自己の主張をステルスマーケティングで広めようとするとは…

このへん比較的ナイーブな考え方をしがちな日本ホメオパシー医学協会が単体でひねり出した方策とは考えづらいものもあって。船井総研のコンサル(笑)でも入ってんじゃねえのか、とか邪推したりするわけですが。