Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

じわじわと効いている

ほぼふつうに仕事できる状況、生活できる状況まで、ぼく自身の環境は回復しているのだけれど。どうもなんとなく、エネルギーが戻ってこない感覚がある。

結局のところ余震は続いていて。仙台について云えば4月7日以降それほど大きな余震はないのだけれど、やっぱりひと晩に数回起こされることは珍しくない。これだけひんぱんに生じていれば余震に慣れてしまっても不思議ではない気はするのだけど、じっさいのところは大地震の記憶がなまなましすぎて、感覚的に思いの外風化しない。

どうもこのへんがじわじわと効いていて、慢性的な疲労みたいなものとして身体(か、ひょっとして精神)のどこかに蓄積されているみたいな気がしている。現状仕事なんかもわりと震災前の水準に近いぐらいに多忙にはなってきていて、おそらく傍目からするとそこそこアクティヴに取り組んでいるように見えたりするんだろうけど、どうもなんとなく「ほんとじゃない」感じが残る。

ここはニセ科学について長い間論じてきているブログで。

震災後、元気に跳梁跋扈するくさぐさのニセ科学についてもちろん感じることは多々あるし、じっさいにそのへんに関するエントリも書いてないわけではないのだけど、どうも自分自身充分にパワーゲージが戻っていない感が残っていて、取り組むだけの気力がでない。まぁニセ科学批判批判のお歴々には喜ばしい状況なんだろうけど(実際に快哉をあげてらっしゃるかたもいたなぁ。お慶びいただけてなによりです。ぼくとしては、本来相応の高潔さをお持ちだったはずの方がその裏にあるものをさらけ出して楽しげにしている姿ってのは、けっこうげんなりさせる見世物なんだなぁ、と思うだけ)。と云うかそもそも、その種のエントリを書くと云う行為が、ぼく自身の脆弱な精神をどれだけオーヴァードライヴさせるものだったんだろう、みたいな話でもある。情けない。

急いでどうにかできるようなことにも思えないので、まぁしかたないか。ゆっくり。