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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

捻転

日本ホメオパシーセンター東京東大和のブログの、ホメオパシーで改善するのは、あたなが治したい病気ではありませんと云うエントリを読んだ。
なんだか出オチと云うか、「いま直さなきゃいけない病気をお持ちのかたはホメオパシーを利用するのはちょっと考えてね。ホメオパシーはこれといって緊急な対応が必要な症状のない、健康な身体と頑強なお財布をお持ちのかたのための療法ですよ」と云う話になっていて、そのこと自体には全面的に賛成、なのだけど。なんかいろいろ典型的なので、ちょっと言及してみる。

花粉がいくら飛びまわっても、100%の人が花粉症になるわけではないです。

なるにはなるなりの理由があります

(fontタグを除去しています。以下同様)

まぁ云うまでもなく、呪術的ロジックの援用ですね。理由もなく、と云うことに耐えられずに、何らかの原因と因果関係を求めようとする人間の思考を利用する手口。

でも、自分の中のなにかのスイッチを変えることで、感染症にかかりにくい体、ストレスに強い体質を作っていけるとしたらどうでしょう。

ようするに、遺伝子工学の村上和雄氏が言う遺伝子をオンにするということになるかと思います。

おぉ連鎖してる連鎖してる。

ところでこう云う言説に触れたら、村上和雄氏はどう云うんだろう。いまは船井幸雄系の各団体とホメオパシージャパンにはちょっと距離があるみたいだから(むしろ日本ホメオパシー医学会のほうが近しいはず、ってここでmochimasaさんのホメオパシー団体とその他の関係団体 相関図と云うエントリにリンク)、ちょっと興味がある。

今、満足している生き方、安らかな気持でいられる生き方ができない方は、スイッチをオンにできない何かが、あなたの中にあります。
病気を通して、スイッチをオンにできないのが何かを探していくのがホメオパシーです

なぜオンにできるのか、と云うのを前段から類推すると、親神様に対する信仰の力、と云うことになるのかな。ホメオパシーってそう云うものだったのか。習合?

でも、病気の理由は人それぞれです。
治らない病気ももちろんあります。
ホメオパシーは自然の療法なので、思い通りにするということはできません。
全体としてよくなったとしても、初めにあなたが望んだ結果になるとは限りません。

そう云うわけで、このホメオパスさんのおっしゃるとおり、身体に悪いところがあって、そこを治したい、みたいに思っているひとは、とりあえずはホメオパシーを選択すべきではない、と云うことのようです。ましてや命に関わるような病気の可能性がある場合には。思い通りにするということはできないわけなので、あなたの「治りたい」と云う思いをかなえることを、ホメオパシーは保証しないのです。

ホメオパシーは、あなたの人生を見つめなおす療法でもあります。
だから、今までの自分に戻りたい、変わりたくない、でも病気だけを治してほしい…という方にはちょっと難しいかもしれません。
なぜなら、病気というものは、「もうそんな辛い生き方をしなくてもいいんだよ。もっと他に方法はあるんだよ」って、教えてくれる側面もあるからです。

そう云うことだそうなので、治りたい、こどもや家族の病気を治してほしい、みたいに思ってるひとは、まずはホメオパシーに近づかないほうがいい、と云う話になる。身体的な健康状態と経済状態に当面切羽詰った問題がなくて、とりあえずは人生を見つめなおす余裕がある状況でしか、実践すべきではない療法、と云っていいんじゃないかな。このホメオパスさんのおっしゃるように

なんと云うか。
TAKESANさんがひたすらな切断とひたすらにアド・ホックでお書きになっているようなロジック操作を繰り返しているうちに、どこかでひっくり返っちゃったんだろうな、みたいな感じだなぁ。