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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

無駄

GIGAZINE乗用車ならいとも簡単に踏みつぶすことができる超巨大バイク「HELL」と云う記事を読んだ。

「HELL」って、なんだそのネーミング。

長さ9メートル以上、高さ3メートル以上、重さ13トン以上ある超重量級のバイクになっており、並大抵のエンジンではこれだけ大きなバイクを動かすことが困難であるため、特別仕様のものが用いられているそうです。

なぜそんなに無駄にでかい、とか思うけど、まぁ大排気量のオートバイと云うものが元来無駄な存在だ、とか云われたら反論できないのでちょっと微妙。大きなバイクに乗っているとき特有の楽しさもあんまり味わえなさそうだし(加速感とかなさそう。ってえかまともな加速なんかしなさそう)。

HELLに使われているエンジンは航空機などに使われているアリソン製のものが使われており、通常のバイクでは考えられないほどのパワーを実現しています。

ここはちょっと誤訳っぽくて、記事の原文を読むかぎり搭載しているのはデトロイトディーゼル社のエンジンみたい。航空機じゃなくてトラックのエンジンで、6速とは云えオートマ。絶対的なパワーはそりゃあるかもしれないけど、なんか記事にあるような、周りの四輪車を踏みつぶす(そして日頃いじめられている怨みを晴らす)くらいしか楽しみかたがなさそう。
とは云えそもそもこう云う無駄でフリーキーなものに惹かれる心理は、もうちょっとちゃんと走る普通のでかいバイクに乗っている人間のなかにも確実にあって。だからくだらない、みたいにいちがいに退けることもできなくて、なんだか玄妙な気分になってしまうのだけど。

ところでこう云う平べったいタイヤで、そもそも曲がったりできるものなのか(バンクできるのか。関係ないけどそう云えばヘボピーのバイクはまっすぐ走ったのか)。まっすぐタイヤを接地させたままで、トライクみたいに前輪を曲げてまがるのだろうか。ぱっと見前輪の支持はビモータ・テージ(現行モデルがあるとは知らなかった)みたいなハブステアに見えるんだけど、なんかそんな気の利いた機構が装備されているようにも思えないけどなぁ。