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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

流派

よしなしごと

ホメオパシーの新団体が日本で設立、と云う記事を見かけた。

ホメオパシーと云っても日本国内でもあれこれ団体があって、それぞれどんなふうに違うのかはわからない。わからなくてもべつにいいと云えばいいのだけど、いまのところNATROM先生の消極的容認のスタンスを受け入れている(そのうえでニセ科学として、ホメオパシーを警戒している)位置にいるので、個々のホメオパスのスタンス、そしてそれを統括する業界団体のスタンス、と云うのは気になる部分ではあって。
このあたり黒影さんなんかが詳しそうにも思うのだけど、ちょっと個人的な現時点での把握を書いてみる。

新しくできた団体は日本ホメオパシー友の会、って名前(リンクしません。以下同様)。団体同士手を携えてホメオパシーの普及に尽力しよう、みたいなのが設立趣旨だそう。
で、この団体同士、って云うあたりで理事の面々を見てみる。東京スクールオブホメオパシー系のひとがふたりと、オーストラリアで学んできたと云うひとと、イギリスで通信教育でホメオパシーを学んだらしいドイツ人。
東京スクールオブホメオパシーの講師はハーネマン・アカデミーでも教えてたりするみたいなんで、日本ホメオパシー振興会関連、ってことなんだろうな。ここは帯津良一氏が理事長を務める日本ホメオパシー医学会とも関係のある組織。日本ホメオパシー医学会のバックグラウンドには英国ホメオパシー協会があるみたいで、そこの学位を発行したりしている。まぁある意味由緒正しいと云ってもいいのか、よくわからないけど(英国ホメオパシー協会についてはkumicitさんがいくつか記事をお書きになっている。英国でのホメオパシーへの保険適用取り消しの動きに対する英国ホメオパシー協会の行動については、英国ホメオパシー協会がいんちきな文献引用なドキュメントを英国議会に提出と云うエントリ参照)。
どちらかと云うとクラシカル寄りに見えるけど、とくにそれを強く標榜しているわけでもない。と云うかそのへん関連組織や関係者でわりとばらばらで、医療類似行為における一定の品質を担保する、と云う発想はそれほどなさそう(いやだいたいどこもそうだけど)。
で、ここはまぁサトルエネルギー学会を介すると船井幸雄関係の人脈につながってくる。江本勝氏とかね。

それとは別にクラシカル・ホメオパシーをはっきりと標榜する組織として、ヴィソルカスって云うギリシャ人がやっているらしいインターナショナル・アカデミー・オブ・クラシカルホメオパシーの日本校、と云うのがあって。これはいくつかの国に同組織の学校を持つ、ほんとうの「日本校」。九段下にコンサルテーションやレメディ販売をおこなうセンターを持っていて、はてなでブックマークを集めた世田谷区議会議員が関係しているのもどうやらここみたい。事業ドメインとしてはけっこうスピリチュアル系やロハス系に近いみたいで、主張は比較的穏健みたいだけど、やっぱり通常医療との平和な共存は難しい内容もあるっぽい。

で、例の絢爛たる学位を誇る(nofrillsさんの「英国」を強調する日本における「ホメオパシー」の言語面からの検討、ならびに、その中の人が持っている「学位」について、そしてウェールズ公国(!)と云うエントリ参照)学長がいらっしゃって、ネットマーケティングにもロビー活動にも遺漏のない、過激な主張とアセンション島ドメインで知られる日本ホメオパシー医学協会があるわけだ。

どこがいちばん関係者が多いのか、出身者が多いのかはわからないけど、活発なのはこのへんなのかな。で、やっぱり流派間で解釈や運用の違いはそうとうあるみたいで、他流派とは話が通じない、みたいな感じもあるっぽい(「友の会」にしても、結局は1流派と自己流さんの組み合わせみたいだし)。まぁどこを選ぶにしても基本は利用者の「自己責任」なので、あんまり変わらないんだと思う。

まぁ、具合の悪いときにはがんばらないで医者に行ってもらえるのなら、どこを選ぼうがどうでもいい。あと、大事な息子さんや娘さん、わんこやにゃんこもがんばらせないでちゃんと連れてってあげてくれるのなら、ね。