「わかる」ことと「わからない」こと(3)
明日から3日間にわたって「世界平和を育む市民の会」主催の「“水と平和”グローバル・フォーラム 2010 びわ湖」が開催されるわけで。ネット上ではそこそこの量の宣伝めいた言説が放出されているわけだけど(ひっかかってくる宣伝以外のエントリなんておいらのぐらいだもんな。まぁそんなもんだ、仕方ない)、そのなかで当然ながら活発に情報発信を行っているフォーラム準備室の水への想い【大和意識の復活】と云うエントリを読んだ(リンクは魚拓)。
なんだか「水からの伝言」周辺の言説は右傾化する傾向があるよなぁ、みたいな話はこちらでも書いたけど。
ご存知のように、私たちは2000年ほど続いた「うお座の時代」から「みずがめ座の時代」へ移行しています。
ヘアーって初演は1967年らしいから、もう40年以上も昔のねたなんだけどなぁ。ってえか占星術ですか。
また水の持つ機能性についても、現在私たちが使われているのは、
実は全体の3%でしかないと言われています。
(人間のDNA情報も3%しか活動していないのと相似しています)
これを読んで「わかった」と感じるひとがいるのかなぁとか思うと、なんだかなんとも云えない気持ちになるけど(単純に日本語としても、ぼくにはよくわからない)いるわけだよね実際。
そして大和(ヤマト)の復活です。
昔の石器時代のような暮らしに戻ることではなく、大和意識を取り戻すという意味です。
なんか、要するにこう云うことが云いたいんだ、ってことなんでしょうね。その根拠にAge of Aquariusを持ってくるのも、なんだか筋の通らないつぎはぎではあるけれど。
しかし、この2面性の底にあるものは、とてつもない大神様の大愛であったのです。
大神様
ですか。宗派はわからないけど、神道系ではあるようですね。
真の大和民族復活の時、来たれり!
願わくば、人類の未来は限りなく幸いであらんことを…!
人類の未来
かぁ。「民族の未来」だったりしませんよね。
このあとホツマツタヱとか出てくるわけだけど、なんかもう充分、みたいな気がする。結局はこう云うカジュアル国粋主義的な部分が見え隠れするんだよなぁ。あちこちの宗教を切り貼りしながらあれこれ云ってるので、なんかよくわからなくなるけど、これを「わかる」ような(船井幸雄の云う)「先覚者」の方々もいるみたいだし。
# しかしこれ、ぼくの引用した部分だけ読んだら、言及先が宇宙戦艦ヤマトの話だなんてわからないよなぁ。
# 牽強付会もここまでくれば見事かも。