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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

経営上の選択

船井総合研究所で医療機関経営のコンサルティングを担当されているらしい藤原慎一郎さんの花開く時と云うエントリを読んだ。

あるクライアント様の業績が好調だ。

今月の昨年対比は1700%になる。

これは三年以上前から、習得に力を入れていたホメオパシーなどの治療が一定の成果をあげ認識された結果である。

当初、これほど経営に対して効果があるとは予測しなかった。

ここで藤原氏が言及しているクライアントは、おそらく通常医療と代替医療を組み合わせる、いわゆる統合医療、と云うようなアプローチを採用しているんだろうな、と推測できる。

統合医療の導入によってより品質の高い医療行為が提供できるのか、あるいは導入した代替医療が単体で収益に貢献するのか、と云う論点は措いて。通常の医療機関でホメオパシーその他の代替医療を並行して取り扱うことには、医療機関の経営と云う観点から見れば意味がある、と云うことなんだろう。これは例えば、助産院や接骨院にも比較的容易に応用できる経営戦略でもあるのだろうな。
そこに「より自然な医療を」と云うような患者側のロハス的ニーズへの対応、「波動」や「本物」によってより高水準な医療が提供できる可能性の留保、みたいなものを付け加えれば、その経営戦略を採用する側の(つまりは経営コンサルティングを依頼する医療機関側の)職業上の倫理観に基づく抵抗感みたいなものをクリアするためのみちすじも準備できるわけで、そう云う意味ではよく練られている、と云う評価も可能かと思う。

個人的にはひとつ、ピースが埋まったような感覚。資本主義。