Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

新型

Gizmode Japanがヤマハ New VMAX発動!と云う記事を掲載していた。いや、このモデルチェンジについては以前から雑誌とかで見たりしていて、認識はしていたんだけど。

Vmaxと云うのはなんと云うか独特の存在感を持ったバイクで、似たコンセプト(加速命であとは二の次)のバイクとしては同時期に登場したエリミネーターくらいしかない。ただ、エリミネーター(400cc以上。それ以下は車種名が同じだけ)の生産が15年も前に終わっているのに、旧型Vmaxは24年も生産され続けた、のだった。

やっぱりそれは、馬鹿げた加速力とマッチョでフリーキィな外見をべつにすると、佐藤信哉が繰り返し云っていたようにけっこうふつうのバイクであった、と云うことの証明なんだろうな、とか思う。いやこの2条件だけでぜんぜんふつうのバイクなんかじゃないのだけれど、そこさえ呑みこんでいれば乗りやすい、派手なことやろうとしなければ走らせやすい、と云うことだったんだと思う。もちろん車体のディメンションとか車重から、ひらひら走ったり峠で一等賞をとったり、とか云うのは無理だけど、バイクの楽しみはそれだけじゃもちろんなくて。

じつは10年以上前の一時期、乗ろうか、と思ったこともある。カタナニンジャみたいに、一種大型バイクのスタンダード、みたいに捉えていたから(この2車種ほど、目を三角にして走り回らなくてもすむかな、と思ったのもある)。
でもまぁやめにしたのは、友人に爆笑されたから。たしかにぼくみたいないかつい外見と間抜けな中身の人間が乗ったら、とても嫌な似合い方がしそうだしなぁ、と納得してあきらめたのだった。

新型はVブーストシステムもついてないみたいだし(そのあたりはもっとハイテクで演出しているんだろう)、いまの技術でつくっているからもっと乗りやすいんだろうな。ちょっとぼくには乗れないけれど。