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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

フィギュアスケートフランス杯2008

とか書いたけどそもそもこのタイトル微妙だな。「エリック・ボンパール杯」もしくは「フランス大会」と書くべきなんだろうな。

まずは小塚くんおめでとう、と云うか、大輔がけがしててうつけが復帰してこない現状では、なんだかなしくずしに「日本のエース」のポジションにスライドして行きそうな雰囲気になってしまってるけど。
それにしても足元を見てるだけで溜息が出そうになるようなスケートのうまい選手が高評価を得るのは望ましいことで、その意味では優勝したパトリック・チャンも同じ(とは云えプログラムの仕上がり具合には格段の差があるように見えて、だから彼の優勝は納得なのだけれど)。まぁ見る側は贅沢なもので、こうなるとクアドラプル命の「漢の滑り」をする選手が見たくなってくるのだけれどね。

ジャンは去年の糞餓鬼然とした雰囲気からなんだか女の子のようになっていて、それでも演技の際のボディ・バランスが崩れないのは立派(とは云えジャンプ前後の変なポジションは相変わらず)。上位選手でいちばんミスの少ない滑りに見えたのに評価が低いのはどうやらロング・エッジをけっこうとられていたかららしいんだけど、こう云うときにはやっぱりその辺の説明が期待出来る荒川さんの解説のほうがいいなぁ。

真央はどうにもプログラムの完成度がまだまだで、それはまぁシーズン初戦だ、と云うことも云えるのかもしれないけど、ジョアニー兄貴の演技を見た後ではちょっとやっぱり考えてしまう(キムさんと云いジョアニーと云い、とっぱなからあれだけつくりこんできてるわけだから)。昨シーズンで長足の進歩を遂げた(とぼくは思う)ステップは今年のプログラムでも堪能させてもらえるんだけど、どうもジャンプがなぁ。って云うかいまでも「一旦ミスるとリカバリが利かない」傾向が見えるので(タラソワ・ザ・ハットの云い方からしても全体としてあんな散漫なプログラムじゃないはず)、シーズン後半に向けて詰めてくるのを期待したいところではあります。