Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

生態系サービス

Wired Newsの「環境破壊による損失は年間500兆円」:研究報告と云う記事を読んだ。

これ、ねぇ。

[2006年にイギリス政府の依頼にこたえて発表された]スターン報告は、英国の経済学者Nicholas Stern氏が発表した影響力のある報告書。気候変動に何の対策も講じなかった場合の損失額は、二酸化炭素の排出削減を厳格に推進した場合の費用を上回ると主張している。

1997年に『Nature』誌で発表された、同じく影響力のある別の論文も、世界の生態系サービスの価値を[1年あたり]16兆〜54兆ドルと見積もっている[生態系サービスとは、生態系に由来し、人類の利益になる機能(サービス)のこと。なお、この論文では、人為的な経済活動による世界総生産は年間約18兆ドルと見積っている]。

このあたりの話って、実はぼくのなかではこちらで書いたようなこととつながってくる事柄ではあるんだけど。

でも素で無防備な云い方をしてしまうと、ぼくだってこう云う角度からの理解によってこぼれ落ちてしまうものがたくさんありそうな気がやっぱりして、なんとなく反発を感じてしまうもんなぁ。とか考えると、間に合わせの粗々な議論をくっつけた「善意」ってのがどの辺から生じてくるのか、なんとなく理解できる気がしてくる。まぁ理解できたからと云って、すぐに適切な対処方法が見つかる、と云う話ではないんだけれども。