共通点?
AFPBB Newsのヘビメタとクラシック音楽のファン、性格に共通点 英研究と云う記事を読んだ。全体に、なんともはや、と云う感じなんだけど。
メタリカ(Metallica)のようなへビーメタル・ロックのファンは従来、髪を伸ばした学生が中心で、仕事嫌いといったイメージで語られ、モーツァルト(Wolfgan Amadeus Mozart)のファンは、真面目で勤勉だと思われてきた。
そうかぁ? いや、モーツァルトの才能を賛美するひとには、自分のところの社員とか麹とか納豆菌を真面目で勤勉
に働かせたい、と思っている向きがたくさんいるらしいのはここでも扱ってきたけれど。
しかし、調査を行った研究者たちは、両タイプの音楽のファンともに創造的で穏やかだが、内向的にもなり得る傾向を発見した。
これ、どうやって調べたんだか気になるなぁ。創造的かどうか、とか、一般的にどうやって調査するんだろうか。
それはそれとして、クラシックとヘヴィメタルの両方を好む音楽好きがいるのは少しも不思議ではなくて。ある種の(ぼくのあんまり得意ではない種類だけど)ヘヴィメタルはクラシック的な様式美の追求に突っ走りがちだ、と云うことは、ヘヴィメタルを「ヘビメタ」とは決して呼ばない種類の音楽好きなら知っていると思う。音楽的に共通点がもともとありうるものだから、ファンの傾向に共通点があっても意外さはそんなにない、と云うか。
このほか、インディーズ音楽のファンは自尊心に、ポップ音楽のファンは創造性にそれぞれ欠け、カントリーとウェスタン音楽のファンは勤勉で、ラップ音楽のファンは社交的な性格の持ち主だという結果も出た。
よく分からないながら、血液型性格診断的に「わかるわかる!」とか云う反応が返って来そう。個人の嗜好と関連する統計だし、因果関係もとくに主張しているわけではないのでまだましか、とかも思うんだけど、でもあんまり愉快ではないな。
今回世界中で3万6000人がこの調査に参加、104の音楽のタイプについてランク付けをし、自分の個性についても回答した。
母数調査対象者数がこれだけあるんだからそれなりの信憑性を期待したくなるけど、やっぱりいったいどうやって調べたんだか気になる。と云うか104の音楽のタイプ
ってどんな分類なんだろう。104のなかに「クラシック」とか「ヘビメタ」とか云うのが入ってたんだろうか。で、「クラシック」はモーツァルトが右代表、みたいな適当な話なのかな。「ヘビメタ」はどのバンドだったんだ(英国ってだけで考えてもレインボーなのかモーターヘッドなのかドラゴンフォースなのかでまるきり違う気もする)。
結局これって、記事の書き方が悪いんだろうか。なんだかなぁ。
ノース教授は、これらの調査結果をマーケティングに利用することも可能だと語った。
なんかありそうで嫌だなぁ。
ところでガムラン好きにはどんな傾向がある、と云う結果になったんだろう。