Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

音楽の届けるもの

ジャズピアニスト安ヶ川真理さんの音、言葉と云うエントリを読んだ。

人間のからだの70%以上が水でできている。これだけでも普段何気なく発している言葉、聞いている音、テレビからながれる言葉、受けとるニュースが私たちのからだ、心にどれだけ影響をあたえているか考えると恐ろしい。自覚していなくてもテレビや、人の汚い言葉の集まる場所からうける波動は心とからだに影響を与えているに違いない。

ジャズに限らずアメリカの黒人音楽を愛していらっしゃるのなら、それがどんな聖と俗、祈りと欲望、綺麗なものと汚いもののあわいから生まれてきたものか、これら対立するもののひとの心のなかでのせめぎあいがどれほど素晴しい音楽として結実してきたのか、についてご理解いただいていてもいいのじゃないか、とか思うのだけれど。

水に反映される音の水の結晶の写真を見てから、ピアノに向かう気持ちがどこか今までとちがう。
愛、感謝の結晶は本当にきれい。きっと演奏者の心のあり方で同じ音をひいても波動は違ってくるんだろうなあ。。。。

できれば、水の結晶なんかに拘泥せず、聴くひとたちのためにピアノを弾いてほしいなぁ、みたいに思う。演奏を聴くひとたちのほとんどは(ぼくと同じように)明解な善悪の対比のなかで暮らしていけるわけではない、悩み多き衆生だと思うので。