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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

仙台の本屋(10)協裕堂286店

少し前のエントリで、「クレィドゥ・ザ・スカイ」の文庫版が買えない話を書いた(控えめに数えても7、8軒の本屋は廻ったと思う)。仕方がないので、まぁ再販を待つか、とか思っていたのだけれど、それでもまだ探していない本屋があれば立ち寄って探してしまう。
で、ちょっと近くに仕事があったついでに、国道286線沿いの協裕堂に立ち寄った。

一見よくあるタイプのロードタイプの本屋だけど、ここは20年ほど前からある。ツタヤがコンヴィニエントな「カルチャー」を日本中の郊外に広げ、そのうち都市中心部にも出店して「日本の都市の郊外化」を推進する以前から。

だからかどうか知らないけれど、じつはまぁ普通の本屋として許容できる程度に充実している(郊外のツタヤに行くこともあるけれど、正直あの広大な売り場面積が何で埋まっているのか何度行ってもよく理解できない。なんと云うか、「置いてない」印象ばかりある)。そこそこふつうに本屋として頼りになるのだ。確かジェゴグのCDが付録でついた「オーディオ・ベーシック」もここで買った。

ただ、この辺難しい部分はあるのだろう、みたいにも思う。ツタヤはぼくにとっては「なにを売っているのかよくわからない」本屋だけれど、それは結局郊外の「カルチャー」のニーズに応えた品揃えだ、と云うことだ。逆に云えば、ぼくがある程度満足する本屋をこう云う場所で出店するのは、ビジネスモデルとしては多分、間違いだ、と云うことになる。

「クレィドゥ・ザ・スカイ」は3冊もあった。仙台中心部の本屋にはどこにもなかった、4月25日発行の初版が。
入手できたのはまぁ、うれしかったけれど、複雑な気分にはなったのだった。

Aug.'09追記:閉店したそうです。ちょっと残念。