Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

フレーズ

tullioさんのエセ科学,擬似科学,トンデモ科学と云うエントリを読んで、なにか書こうと思ったらコメント欄にきくちさんが登場していた。TAKESANさんの何の話か解らないと云うエントリのコメント欄でもちょっと対話があって、なんかそう云うわけで云うべきことはあんまり残ってなかったり。

まぁ明らかに云えるのは、「疑似科学」と云う言葉そのものには、特に「批判の対象になるもの」と云う意味合いは含まれていない、と云うことで。これは単に、そう云う意味合いを持つ言葉としてきくちさんが「ニセ科学」を選んだ(そして、そう云う理解に基づいて多くの批判者の方々、ついでにぼくみたいな雑魚論者も使ってきた)からでもあるのだけど。
結果論としてこの言葉が選ばれたことは、一群の問題の輪郭を明解に示す、と云う点で大きな意味があったと思う。この言葉が使われなければ、多分問題としての枠組みさえ認識されることはなかっただろう。

もちろん、その明解さは安易に運用すれば単純なレッテルにとどまる可能性もあって、そう云う部分には(このあたりで触れたような)危惧の声も存在するし、その辺取扱注意の言葉であるのは確かだ。で、このあたりはなかなか議論のブレイクスルーが見つからない「マーケティング」の話につながってくる。 まぁでも、ここまでのところはそこそこ注意深く運用されてきたんじゃないかな。どうかな。