Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

サンタクロース

レビログさん(とお呼びしていいのか)のサンタクロースはニセ科学ですか?と云うエントリを読んだ。

まぁ、いろいろ最近はニセ科学議論が流行ってきたけど、『サンタクロースはニセ科学ですか?』ってのは一度聞いてみたい。

誰に聞いてみたい。とおっしゃっているのか分からないのでぼくが返事するのはお門違いで全然お呼びではない可能性が高いことを踏まえながらあえて気にしないことにして返事をしてみると、継続してニセ科学を批判している論者で「サンタクロースはニセ科学だ!」なんて云うナイーヴな主張をするひとはぼくの知る限り(ぼく自身を含め)いない。「『ニセ科学批判』批判者」が論点のはぐらかしを行うために持ち出す藁人形論法の内容には、似たものも見かけるけれど。

もうすこし言うと、バレンタイン、墓参り、迎え火、送り火、などなど、言い始めたら、ニセ科学なんぞきりがない。

挙がっているものはどれも「科学」を装っていないので、多分ほとんどの論者にはニセ科学だと認識はされていない。と云うかその辺りの認識については、ある程度継続的にコミットしている論者間ではほとんど齟齬のない部分だと云ってもいいかと。

だったら、どこが程度なのか?といわれれば、金銭的な詐欺事件に発展するか、夢や情操教育で終われるのか?という所だと思っている。

あなたの定義はそうなのですね、と云うところで話は終わりで、それはそれでもいいのだけれど。ただ、必ずしもすべての論者がそう思っているわけではないし(僭越ながらぼくも論者のひとりに勘定していただけるならば、ここにまったくそう思っていないのがひとりいる、と云う事実は示せる)、この定義が一般的に同意を得られるとも思えない。
じゃあどう云う定義になっているのか、と云う話については、各所でそこそこ厚みのある議論が行われているので、それらを参照していただくのがいちばんだと思う。と云うだけで終わらせるとちょっと不親切なので、直近の関連する議論としてapjさんのニセ科学の定義と判定について考えると云うエントリを挙げておく。

まぁ、わりとみんなそんなもんだと思ってるけど、実際の所、みんなはどこが程度の問題でOKでNGなんよ?

みんなが誰を指すのか分からないのでクリリン発動は避けておくべきか。すでにこの時点でぼくも鼻持ちならないくらい自意識過剰だと思うし。