Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

繰り返し

昨日取り上げた芹沢さんのブログの覚えておきたい、ニセ科学リストと云うエントリがなんかけっこう大反響になっていて、これについてfinalventさんがはてなの日記のほうでなんというかおよび曇天と云うエントリをあげている(どうでもいいけど弁当翁の日記ってpermalinkないんですね。なんか分かるけど)。

 この手の低レベル偽科学というのは別にリストにするまでもないがというか、リストで覚えるのではなく、普通の科学知識をきちんと覚えるほうがいいと思う。
例の偽科学リストがぶくまで膨れていて、まいった。あのリストを信じること(教条信奉)と偽科学の信者とそれほど変わらない。

こう云う辺りのことを芹沢さんが分かっていないようなことはもちろんないはずだと思うのだけれど、確かにネット各所の反応を見ると微妙かな、とか思う。でも微妙は微妙なりに、なんと云うかこう云うリストをつくることはそれはそれでとばぐちとして意義のないことでもないはずだし(亀@渋研Xさんの私家版「ニセ科学の基本用語・簡易版」β1 と併読するとなおおっけー)。

でも、この議論は、1年近く前の菊池=小飼論争をなんとなく思い出す(当時その辺りに触れたエントリはこちら。でもって話がずれにずれたあげく結局こう云う話になった。あんときもきくちさんに「変な議論に巻き込むな」って怒られたっけ)。

ずばり云ってほしいひと、と云うのはいて。で、ずばり云ってくれると安心するわけで。だから「正しいことをずばり云ってくれ」みたいな展開になると、実はそこで問題の本質は完全にすり替わる。もちろん芹沢さんはそんな議論は百も承知であえてリストアップみたいなエントリを書かれたのだと思うけれど、結局やっぱり「どうするのがもっとも有効な手だてなのか」と云うことについては、まだまだずっと、それこそ思考停止に陥らないように繰り返し模索していくしかないんだろうなぁ。