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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

モラルを支えるもの

apjさんの教員個人評価基準がニセ科学あるいは詐欺を後押しする?と云うエントリを読んでいて、なんとなくこの辺でぼけっと考えていたことと重なるものを感じた。

技術開発者さんの持論にあるような、なんと云うかもともと特定の技能を持った人間にノーブレス・オブリージュのごとく背負わされていたものを、とりあえず金銭価値に換算する。明解になったような気がするけれど、それでこぼれ落ちるものはないのか。

かりに、途中で多少怪しいと感づいたとしても、産学連携の圧力と、それに伴う教員個人評価(学外からの相談件数、受託研究や共同研究の状況、学外での活動状況などが個人の業績の評価項目になるし、昇任給にも反映したりする)の前には、目をつぶるということが十分に起こりうる。

これはふつうはモラル・ハザードと呼ばれるような状態なんだと思うんだけど、さてここでのモラル、と云う言葉の意味はいったいなんだろう。

#それはそれとして淡々と実効性の見込める対策の検討に繋げるapjさんはらしいというかさすがだ。