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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

俗流スピリチュアル

kikulogのゴールデンタイムにオーラやら前世やら、本気ですか?と云うエントリのコメント欄経由で、anbaiさんの時世はスピリチュアル全体主義と化し?と云うエントリを読んだ。

ぼくは多分無信仰で、宗教に関する知識は主に机の上でのものしかない。多くの日本人が、ぼくと大差ないだろうと思う。でも、(各種「水の結晶」関連を含む)この国のいわば「俗流スピリチュアル」とでも云うようなものの、既存の宗教に対する距離の取り方は酷い。それはほとんど、侮蔑と紙一重のようなものに思える(そう云えば、こんなエントリも書いたっけ)。

anbaiさんのエントリは「オーラの泉」に言及したもの。

向「ポンと音がして。『1度でもいいから証拠を見せろー!』って言って。
  『はぁ・・これが、その1度だ』って思って・・」
(中略)
美(美輪明宏)「百合の花っていうのはマリア様の花なのよ」
................_| ̄|○ il|!
普通のクリスチャンはこの話を聞いたら、聖母マリアを思い出すどころか
マタイ福音書4章にあるこの記述を思い出すと思います…。これは旧約聖書
申命記に書いてある戒めです。
(以下引用)
すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる。』と書いてありますから。」
イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない。』とも書いてある。」

えぇと、なんと云うか、ごもっとも。

て、そもそもキリスト教は輪廻転生説みたいなものは「異端」ですし、
占い・口寄せに頼るなどのことも十戒の第一戒に背くものとされます。

「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」

ということですから。

そう、この辺が気になっていて。

江本勝の著書では、いろんな(別々の)宗教関連の用語をお水さまに見せて、結晶を比較したりしている。そう云うのって、信仰を持ったひとからするとどう考えても容認できないはずだよなぁ、不思議だなぁ、とか思っていた。なんか多くのひとがぼく同様宗教に対して曖昧な距離感と知識しかないこの国だから、そう云う粗雑なことができるのかなぁ、みたいに。

みなさん大人だから、口をつぐんでいただけなのですね。