Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

言語のありよう

結構しつこく云って来たのは、例えば「水からの伝言」はひとえに自然科学の問題ではなく、科学全体、もしくは学問全体の問題であると云うこと。これに関連して、TAKESANさんのところ経由でdlitさんの「水からの伝言」に言語学の立場から反論すると云うエントリを読んだ。人文科学系の批判としては、以前に取り上げた朴斎先生のエントリに続く当面のマスターピースの登場、と思ってもいいのだろう。

思えばぼくも半年ほど前に、言語学的方面からアプローチするような振りをしてこんな莫迦エントリを上げたりしたものだったけれど、この方はちゃんと研究されている方なので、まずはその整然とした論理の展開と文章の読みやすさが凄い。なんか下手に引用して一部だけ取り出すより、まずは全体を読んでいただくのがきっと理解しやすい。

あと、いくつかのサイトで見かけた「人文系の反応が薄いよなあ…」という感想に対して何か反応したかったという経緯もあります。

社会科学系の方はosakaecoさんを初めとしてこの辺りの問題について考察されている方もいらっしゃるのだけれど、人文科学系ではあまりお見受けしない。でも、dlitさんがこのエントリで最初にお書きになっているとおり、人文科学にとってはストレートにその学術領域を侵犯されている問題なのだと思う。

5/24追記:
タイトル変更しました。fuku33さんのエントリから気付かずに盗用していた(^^;。すみません。