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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

ひとから見た「善悪」

善悪ってのは人間の(その時点での、その地域での、その文化圏での)道徳観にしか存在しないはずで。天使が善きものなのはアブラハムの宗教の中だけで、ヒンズー教カーストにしてもその土地からすると敬虔さの顕れだったりもして。でも、なぜかそれが「宇宙を貫く法則」にされてしまう。
分かりやすいのですぐ「水からの伝言」を採り上げてしまうのだが、なぜかそれが受け入れられてしまうのは、地球が人間を中心に、自分の見聞きする範囲での善悪に支配されている、と云う思い込みがあるからなんだろうか。ranti-4さんの「自分が変わる 水の奇跡」 江本勝と云うエントリにも、そう云う雰囲気が見える。

しかし、微生物の世界では、悪玉菌10%、善玉菌10%、残り80%は日和見
これは人間にもあてはまるのではないかと江本先生は考えてます

これをすんなりと受け入れてしまうのはなぜなんだろう。悪玉菌と云っても人間から見て不都合なだけで、菌は菌で一生懸命生きているだけなのに。彼ら(って性別もなかろうけど)は「宇宙を貫く法則」に基づいて「悪玉」なんだろうか。気の毒に。

ちなみにやたらと感謝と云う言葉が持ち上げられる。これって、感謝する分にはタダだ(努力もいらないしお布施もいらない)と云う考え方が背景にあるのではないかと云う気がする。このことについてはもう少し考えてみる。