Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

切実感

小飼弾さんが左巻教授の「水は何にも知らないよ」を書評で採り上げている。
いや、弾さんについては、菊池教授に無駄足を踏ませてしまった責任がぼくにはあるので、なんか直接言及はしたくないのだけれど、彼が採り上げると云うだけでかなりのリーチがあるはずなので、その部分は期待したい。
で、肝心の書評の中身については、結局彼のスタンスは変わっていない。この点について、ダメプさんが「まずは泥臭い作業をやってみてから」と云うエントリで指摘されているとおりで、あまり付け加えることはない。

 結論から言えば、おそらくDan氏がそのような感想を持つのは、ニセ科学に対して「危機感」を持っていないからなのではないか…ということです。もっと悪い言葉で言えば時事ネタとしてしか考えていないからだと思います。

要するに弾さんは、「心情科学者側」であったとしても、結局のところプレイヤーになる、あるいはサポーターになる気はさらさらないのであって。実際に彼の娘さんたちが学校でお水さまについて教えられる、と云うような現実がないと、多分そう云う面でのリアリティは生まれないんだろうな。

それはそれでいいんだけど、もったいなくないかなぁ。
例えばぼくも、多分実際に書きたいのは「ニセ科学批判」そのものではないんだけど、自分の中にある問題意識を言語化したり、ちょっと深く考えてみるための外的な素材として、ある意味リアルなものとして対象化しやすい、ってところもあるんだけどなぁ。

ダメプさんのこのエントリ、最後のセンテンスにひどく共感。