Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

力を持たない言葉

たねたねさんの言葉の持つ力。と云うエントリを読んだ。なんと云うか、まぁ、多少辛辣なことを書いても前向きに捉えて頂ける方のようなので、言及してみる。

まずは良い言葉・悪い言葉を文脈なしに列挙して、よい単語を賛美するのはこの種の方のひとつの決まり事(どんな言葉も文脈なしでは意味をなさない、と云うことは考えない、または無視する)なのだが。それから「水からの伝言」を持ち出して、

 これをどう解釈するか・・・。そんな四の五の考えず、文字通りこれを受け止めて実行するのがまあいいに決まっているのだが、この写真集も「トンデモ本」扱いされている向きもあるようだ。

なんで「まあいい」に決まってるのか、当然の如く説明も何もない。言葉面のいい単語を使って暮らすのがいいに決まっているそうな。この方京都に行けばさぞや幸せに暮らせるだろう。

曰く脳内「ニューロン」(の集合)の内部にある「微小管」というシステムが深く関与しているのだと。今は小難しくなるのでやめるが、この説には概ね多くの人が否定的だ。確かに「こころ・・・」と言った掴みどころのないものを「量子論」で考察するのは科学者にとっては魅力的なのだが・・・。

この「概ね多くの人」と云うのは何者なのだろう。後から科学者が対置するものとして挙げられているところを見ると、「量子脳」学説については科学者は肯定的だが科学者以外は否定的だ、と云うことなんだろうか。ほんとですか?
こう云う文意のよく分からない言葉は力を持ちませんよ。

 で、この「言葉」についてだが、世界のあらゆるものが微小波動)))を発している、という量子論的な捉え方をすると、その言葉に込められた「こころ」なのか、物理的な情報なのか分らないが・・・こうした物を水が感知する、と解釈することもできないことはないかもしれない。

いや、それって「量子論的な考え方」じゃないと思うんですが。量子論における波動ってそもそもそう云う意味じゃないし。だいたい微少波動ってなんですか? 見つけにくいものですか?

まぁ、量子力学」については、ごくごく身近な例で近日中に紹介します。とおっしゃっているので、その辺りを待ってみよう。天羽助教授のとても分かりやすい(はずの)解説でもちゃんと理解できなかったぼくの寝ぼけ頭でも、分かるように解説してくれるのを期待して。その際にはぜひ、微少波動の意味もご教示願いたい。

付記:どうでもいいがYahoo!ブログやアメブロの絢爛豪華な読み辛さはなんとかならないものか。