Chromeplated Rat

街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

江本勝も大変だったり

なんか素敵なのを見つけた。heywaさんの水の結晶写真はニセ科学?と云うエントリ。とは云えエントリの内容は全体としてニセ科学ビリーバーの使いがちなロジックが並んでいるだけなので、それほど面白みはない(証明されていない=真実、と云う短絡と、「頭の固い科学者」へのいちゃもん、それに「想念波動」)。細かい論理についてあげつらうのもなんか大人げない気さえさせるとても紋切型の見慣れた論述が続くのだけど、豪快なのは後半の展開。

想念が物質に影響を与えるかどうかを検証する、実に簡単な実験方法があります。それを私は「ことだま大実験」として提案しました。

私はこの提案をメールで江本さんの会社のIHMに伝えましたが、返事がありません。江本さんに伝わっているのか伝わっていないのか知りませんが、もし江本さんが、「ニセ科学」のレッテルを貼られ、社会的に抹殺されることを望まないのであれば、この実験をするしかありません。

なんと云うか、ニセ上ニセを架している。すごい。heywaさんの勝ちだ。
江本勝はheywaさんの提言に真摯に耳を傾け、ちゃんとメールのお返事をすべきだと思う。

その実験をしないというのであれば、やっぱりニセ科学だったのだ、と言われてもしかたありません。江本さんは「近々出版する著書で疑問に答えたい」と言っているようですが、そんな説明で納得するほど科学者は甘くありません。自分の「水伝信者」だけが納得すればいい、というのでは、宗教であって、科学ではありません。

このロジックでこの結論に達するのはほんとに素敵だ。正直ここまで来るとシンプルに感動する。
ちなみにこの「ことだま大実験」と云うのは、全国の小中学生に「ありがとう」実験をやらせる、と云うもののようだ。

江本氏は自分の仮説が正しいと信じているわけですし、体制科学者は言葉が細菌に影響するはずはない、と信じて、両方とも自分が正しいと信じているのですから、この実験に賛成してくれると思います。

「体制科学者」ですか。対置されているところをみると、江本勝は「水からの伝言」ビリーバーの認識では「反体制科学者」な訳ですね。なんて危険な。