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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

呪術とニセ科学

琴子さん(tot-mainさんと表記すべき?)の「水からの伝言:リターンズ 〜似非科学は何故消えないのか:文化人類学編〜」を読んだら、ぼくの中でずっともやもやしていたことがすっきりと書かれていた。

水からの伝言」がこれだけ人口に膾炙するのは、そこに科学的なるものへの漠然とした(不合理な)信頼の他に、なにかしら心理的なメカニズムが仕込んであるからだ、と考えていた。宗教にもあるような、でもそれよりももっと根源的なところに根ざした何か。「類似の呪術」とか「接触の呪術」とか云う言葉も漠然と頭をよぎってはいた。

「良い言葉」という主観的要因が、共感呪術によって「綺麗な結晶」を作ると言う。良い=綺麗というのが類感呪術、音声だか音波によって水に与える影響というのが「感染呪術」だと言うこと。

これだ。

フレイザー卿については学校の授業に少し出てきただけで(しかも英語の授業だった)、興味はありつつもちゃんと勉強したことはない(サラリーマンをやっている今となっては金枝篇なんぞどうやっても読めやしない。あぁ学生のときに以下略)。でも、まさにこういうことなのだ。

少しヒントが見えてきたかも知れない。琴子さんの続きのエントリに期待(って他力本願かい)。