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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

専門家を信じること

まず、前提として学者と云うのは、その専門分野では滅法鍛えられているひとたちである。だから、彼らがその専門分野で云うことは正しいことが多い。
ことに自然科学の分野では、仕組み上そうだ。

専門家の云うことを疑う、と云う風潮が、たぶんある。すこし古いエントリの引用になるけど、この辺りbewaadさんが詳述されている。
もちろん「専門家が云うことだから正しい」なんて信じ込む必要はないし、そうすべきではない。でも、異論を唱える際には、それ相応の覚悟が必要なのが原則だと思う。直感的に納得できない、と云う程度では、それは異論にならない。
で、ちゃんと専門家と戦えるだけの論理を組み立てるのは、並大抵の努力では無理だ。逆に云うと、誰にでも分かるような専門家への反論は、それだけで眉唾だ、と云うことだ(もちろん不可能ではないし、ものごとを分かりやすく伝えるスキルの高いひともいる。ただしそういうひとは、本当の専門家とその専門分野で対等にやりあえる、言い換えればその専門分野で専門家として喰っていける、と云うことでもある)。
bewaadさんの云う通り、専門的な価値の高い知見は、もともと感覚的に馴染み辛く、直感的に理解し辛い。逆に云うと、直感的に理解できないことほど、素人には反論できない内容であると云うことだ。

なんでもかんでも量子力学とか持ち出すんじゃねぇぞニセ科学。それを持ち出した瞬間に、負け確定みたいなもんだぞ。