涙腺

今では殆ど覗きもしないけれど、その昔、２ちゃんねるってのはそんなに悪い場所じゃなかった。ただ、乱暴な言葉遣いが許されているだけで。

その乱暴な言葉遣いに抗議するような人間が現れ始めたのと、本当にろくでもない人間が大挙してうろつくようになったのは大体同じ頃のような気がする。
で、いまの２ちゃんねるの必殺技である「数の力」が揮われるようになったのも、同じくらいの時期、か。

ただ、ときおり２ちゃんねるという場所を介した深い交流や、大規模な「偽善（これは日常的にある偽悪の単純な裏返しだ）」に触れると、もうどうしようもなく涙腺が緩む。ネットが善意を増幅させる機能を発揮する、これはすごく世俗化された例だから。
こんなときは、とりあえず歳はとりたくないものだ、とか思う。要するに感情失禁を自覚させられている、ということだから。