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街や音楽やその他のものについてのあれこれ。

ひと/本

教典 (「反★進化論講座」ヘンダーソン)

ところで、何度も触れながら内容についてなにも書いてなかった。 と云うか、内容については読んでいただくとして(どう云う書評だ)、読むにあたっての重要な心構えについて述べたい。 反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書作者: ボビー …

性善説 (「ブログ炎上」伊地知晋一)

これも本が好き!でいただきました。 ブログ炎上 〜Web2.0時代のリスクとチャンス 伊地知晋一アスキー1260円 Amazonで購入livedoor BOOKS書評/IT・Web _uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();

「をとめちっく」なるもの (「花宵道中」宮木あや子)

例によって「本が好き!」でいただきました。女性向け官能小説、とのことで。 花宵道中 宮木あや子新潮社1470円 Amazonで購入livedoor BOOKS書評/国内純文学 _uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();

見慣れた(意識しない)段差 (「空中スキップ」バドニッツ)

これも『本が好き!」でいただいた本。短編集でつるつる読めるけど、1篇1篇が結構、なんと云うか、腹にたまる。 空中スキップ ジュディ・バドニッツマガジンハウス1995円 Amazonで購入livedoor BOOKS書評/海外純文学 _uacct = "UA-918914-3";urchinTracker();

あのころの未来 (「CGMマーケティング」伊地知晋一)

ライブドアの「本が好き」プロジェクトを知って、参加願いを出したら受理された。ありがたや。 で、最初に献本をお願いして届いたのがこの本。何と云うか商売がらみですが。CGMマーケティング 消費者集合体を味方にする技術 伊地知晋一ソフトバンククリエイ…

未読ですが

おおざっぱな教義はこの辺りで読んで知っていたのだけれど、kikulog経由で翻訳が出たのを知った。 反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書作者: ボビー ヘンダーソン出版社/メーカー: 築地書館発売日: 2006/11メディア: 単行本 未読のものを…

呪術と科学の接点(ある思考実験) (「キリンヤガ」 レズニック)

もちろんSF好きならまず確実に読んでいるだろう、と云うことを分かった上で、あえて。 キリンヤガ作者: マイク レズニック出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1999/05メディア: 文庫

時代小説 (「あかんべえ」宮部 みゆき)

結果論だがなぜだか年末年始の読書傾向が偏ってしまった。 あかんべえ〈上〉作者: 宮部 みゆき出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12メディア: 文庫 あかんべえ〈下〉

容れる、強靭さ (「春になったら苺を摘みに」梨木 香歩)

世代的なものもあるのかもしれないけれど、どうしても「性別」と云う属性をもとに何かを語るのに抵抗がある。 春になったら苺を摘みに作者: 梨木 香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/02メディア: 文庫 でも、女性ならではの強靭な知性のあり方、という…

生き残ること。戦い方。そして世界。 (「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭 一樹)

ぼくは生き残っている。それは結果論でしかない。 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない作者: 桜庭 一樹出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/11メディア: 文庫

重層性 (「オクシタニア」佐藤 賢一)

読み終わるのに随分と時間がかかってしまった。 オクシタニア〈上〉作者: 佐藤 賢一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08メディア: 文庫 オクシタニア〈下〉 もちろん上下巻にわたる大著だからなのだが、それだけでもないような。

いまでも、動いている (「グーグル・アマゾン化する社会」森 健)

グーグル・アマゾン化する社会作者: 森 健出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/15メディア: 新書 もともと、いま目の前で繰り広げられている事象をテーマにした本はあまり読まなかった。風化が明らかに予測されるものに対して手を出したくない、という貧…

まだ、おとなにならない (「ススキノ、ハーフボイルド」東 直己)

ススキノ、ハーフボイルド作者: 東 直己出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/01メディア: 文庫 と云う訳で、土曜の午後に買いにいって、今朝読み終わった。「駆けてきた少女」の裏面というか、こちらがサイドAって印象。

おとなになるのだ (「駆けてきた少女」東 直己)

駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ作者: 東 直己出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/10メディア: 文庫 いったい東直己は何を書きたいのだ。 名無しの「俺」はやくたいもないことばかりぐだぐだ並べているし。

ロックンロールだって勢いだけじゃないんだ (「サウンドトラック」古川 日出男)

サウンドトラック〈上〉作者: 古川 日出男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/09メディア: 文庫 サウンドトラック〈下〉 どこかしら散漫な印象の小説だったので、感想も散漫に。

背筋を伸ばして、悠然と (「家守綺譚」梨木 香歩)

家守綺譚作者: 梨木 香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09メディア: 文庫 可笑しい。本当に。 この真面目さ加減と、角がなくて当たりが柔らかいけれど猛烈な可笑しさ。誰かに似ている。 ぼくは百鬼園先生を連想した。

あり得たはず、の虚構 (「夜のピクニック」恩田 陸)

夜のピクニック作者: 恩田 陸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09メディア: 文庫 学校生活と云うのはそれだけでファンタジーで。 そこに所属していていつも顔を合わせる同世代のメンバー。その空間でしか通じない美意識とルール、その中で一人前の顔をし…

You may say (「憲法九条を世界遺産に」太田 光, 中沢 新一)

憲法九条を世界遺産に作者: 太田 光, 中沢 新一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/08/12メディア: 新書 中沢新一も太田光も、基本的に信用している。 逆説的だけれども、それは、このふたりについてどこまで信用していいか、がぼくにとって程度問題として…

善良さと、ちょうど半歩遅れの「確からしさ」 (「アキハバラ@DEEP」石田 衣良)

アキハバラ@DEEP作者: 石田 衣良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/09メディア: 文庫 ぼくはこの作家の割合と熱心な読者だ。 いちおう、新刊が出るとちゃんと追いかけている。文庫でだけれど。 この、文庫で、と云うのが問題なのかもしれない。 仕方な…

自分の所属するもの

美しい国へ作者: 安倍 晋三出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/07メディア: 新書 先に云うと、この本は通読していない。 買おうと思って本屋に行ったのだけど、目次を見ながら拾い読みしているうちに買う気がなくなって止めた。 時間もお小遣いも有限な…